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このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.046】江戸流蕎麦『一恵』ichie.(サンプル投稿)

江戸流蕎麦『一恵』ichie.

店構え

店構え

訪問日:※平成29年7月29日

電話:0595-51-6301

所在地:三重県伊賀市馬場1073−1

 

店内の様子

店内の様子

店内の様子

メニュー等

メニュー1

メニュー1

メニュー2

メニュー2

今年(2018年)5月に開店したばかりの蕎麦店。店主さんは元々は蕎麦も扱う日本食料理人だったそうです。蕎麦打ちになられるきっかけがあり、この地で蕎麦店を開店することになったそうです。

今回は、山形県最上産のざるそば(大盛り)と栃木県那須鳥山産の鴨ざる(大盛り)を頂きました。

 

●ざるそば(大盛り) 1000円+300円

ざるそば大盛り

《蕎麦切り》

甘さが特徴の丸抜き十割で、かなり細めに打たれています。細打ち十割は相当打ちにくいことと思いますが、見事に繋がっています。若干コシが弱めですが、モチモチ感に優れています。蕎麦の香りは仄かに漂い、そして確かに甘い。しかも心地よい甘さ。一緒に提供される塩との相性は抜群に良いです。

 

《蕎麦つゆ》

関東風なのか、甘口ではなくソリッドな印象のやや辛口のテイスト。漂ってくるかえしの風味に加え節系の鼻腔を貫く風味が非常に心地よいです。久々に心に染入る素晴らしい蕎麦つゆに巡り会えました。

 

《薬味》

ほぼ白葱、大根おろし、山葵の提供です。 全てに共通して言えることは、どの薬味も決して蕎麦風味を消し去らないこと。蕎麦切りのために選び抜かれたような薬味達でした。 白葱は程よく蕎麦切りに絡み、蕎麦切りとのおしどり夫婦となっていました。大根おろしは、それ自体に強い風味があるにもかかわらず、蕎麦の香りを邪魔しない。山葵についても程よい辛みと程よい風味で、蕎麦切りと見事なハーモニーを奏でていました。

 

《蕎麦湯》

ドロドロタイプの蕎麦湯で、蕎麦風味は強く感じられます。蕎麦つゆとのコラボレーションは過去口にしたこの組み合わせにおいて屈指の味わいです。蕎麦つゆの出汁風味と強い蕎麦風味を生かしたまま和風スープとして飲める素晴らしい味わいでした。

 

 

 

●鴨ざる(大盛り) 1400円+300円

鴨ざる(大盛り)

《蕎麦切り》

先程の蕎麦とは品種が変わり、粗挽きで打たれた細切り十割蕎麦切り。香りが強く、そしてとても和風。如何にも「蕎麦」という、強い蕎麦の香りが楽しめます。そして予想以上に甘く(先程の最上産と比較して)、鴨汁との絡み合いに期待が深まります。 舌触りは十割ならではのボソボソ感があり、そしてモチモチ感にも優れています。

 

《鴨汁》

濃厚かつ微細に甘めなテイストに加え、鴨独特の風味・香りが鉢一面に拡がります。これに蕎麦切りを絡めて… 見事な絡み合いです。ボソボソした蕎麦切りの表面に鴨汁ががっつり絡んでいます。そして更に驚いたのが、最初何もつけずに口にして甘めと感じた蕎麦切りが、この鴨汁に合わさることによって更に一層甘さが強調されました。本当に驚きです。見事としかいいようがありません。過去に食した鴨汁そばの中でもベスト3に入ります。

 

 

店主さんと色々お話をして、店主さんの深い拘りのお話を聞くことができました。中でも感銘を受けたのは、各地の蕎麦を選ぶ際は、全て我が足を現地に運び、素晴らしいと感じた蕎麦であれば直接蕎麦農家と交渉して農家契約して蕎麦を仕入れるという力の入れよう。だって「全国」ですから。また、同じ産地でも、同じ土地の畑でも隣近所に変わるだけで土の性質が変わり蕎麦の味が変わるので、決して〇〇県〇〇産というだけで画一的に味が判断できない、という、蕎麦を拘り抜いて選ぶその目線。もはや感服です。 自宅からちょっと遠いのですが、間違いなく再訪決定です。本当に素晴らしい店に出会えてよかった。

 

店のこだわり1

店のこだわり1

店のこだわり2

店のこだわり2

店のこだわり3

店のこだわり3

 

「江戸流蕎麦『一恵』ichie.」主観的評価

★★★★★★★★☆☆(完璧に近いレベルの蕎麦店