訪問日:令和3年10月16日(土) 11:30
天 候:晴れ
気 温:24℃
湿 度:63%
URL:https://twitter.com/narihiraen
電 話:0740-28-0814
所在地:滋賀県高島市マキノ町在原624
https://goo.gl/maps/LHxesBkvMPfadvZb6
先に一言お伝えしておきます。
この店は「野生」がすごかった… 過去の店とも比較しても圧倒的No.1にワイルドな店だったことをお知らせしておきます。
さてさて、以前から来たいと思っていた店にようやく来ることができました。田舎感いっぱいの蕎麦とリーズナブルなジビエの店です。とても楽しみです。
店に着くやいなや、元気いっぱいの店主さん(80代半ばらしい…)から、「何にしましょ!」といきなりオーダー受けw いやいや、はじめて来たのでちょっと座らせてくださいな~www
ちなみに、店主さんは現役で猟師さまです。付近で狩ってきた野生動物を、こうやってジビエ料理として店でご提供されておりまする。
と、座りつつ壁に掛かってたメニューを見ると
とってもシンプルな構成。
今日は満を持して来た感があるのと、お腹ペコペコで来たので思わず、「ざる蕎麦大盛りと~、鹿肉のステーキと~、猪の瓦焼きと~、天ぷらください!」と、自分でも馬鹿じゃないの!?そんな食べれるのヴォケwと思うぐらい注文してしまいまして…
まあ全部食べたんですけどね。(後日談)
食べた順は、鹿肉のステーキ→天ぷら→蕎麦→猪肉でした。
ブログ上は蕎麦から食べて後で天ぷらとジビエ食べた順になりますが、実際は前述の通りです。
では!
ざる蕎麦(大盛り) |
《蕎麦切り》
産地・品種などの素性については未確認。でも多分、多分ですけど地元栽培のものだと思います。確かどこか情報でそう聞いたことがあるもので…(^^ゞ
10月から新蕎麦使用とのことです。蕎麦切りはこれ以上にない、と言うぐらいアバウトに切断されたかの如く太さのバラつきがすごい。田舎蕎麦感丸出しです。わかっててこういう店に来てるのでこんなトリッキーなパンチを繰り出す蕎麦は大好きです。食感的にはモチモチ感のみが支配するようなもので、まるで蕎麦団子を延ばして麺状にしたかのようです。香りは然程なく、食べやすい印象でした。
《蕎麦つゆ》
これに一番驚かされました。醤油、味醂のかえしに椎茸で取った出汁を使用されています。椎茸出汁は聞いたことはあるも口にするのは今回初めて。少しあっさり目、かえしは薄目の設定で、これがかえって椎茸出汁のパンチ力を倍増させます。とにかく椎茸の風味が凄い。とにかくこれは凄い。通常、蕎麦の風味を引き立てるために蕎麦つゆがあったりしますが、この店では逆で、蕎麦つゆを引き立てるために蕎麦切りがあるような気すらしてきました。
《薬味》
青葱のみ。これこそまさに、裏の畑で採取してきた葱そのままです。妙に湿潤としておらず、見た目は乾燥した感が多くありましたが、口にすると一変、噛めば噛むほど香りの嵐が吹き荒れます。そう、一噛み一噛みごとに…
《蕎麦湯》
蕎麦湯はありませんでした。(^^ゞ 頼めば出てきたのかもしれません。ただ何となく蕎麦湯を頼むことは不必要に思えたことと、そもそも蕎麦つゆがあっさり傾向なのでつゆをそのままグイグイ飲めたもので…
季節の天ぷら |
今日の天ぷらは、ヨモギ、いんげん、小鮎、じゃがいも、さつまいもの5種のようです。全体的に、見た目以上にサクサクしていて食感がとても良かった。そして卓上のアジシオで食すスタイルです。アジシオですアジシオ。これがまた予想以上にマッチしてて…(^^ゞ
特筆すべきは、さつまいもでした。通常、あくまでいか様の主観と根拠のない世間一般の嗜好の印象として、さつまいもの天ぷらはあまり人気がない天ぷら食材なのかなーと思ってましたが、これがまたすごいのなんの… 熱々サクサクほっくほく+ふんわり+モッチモチ+甘さ控えめな素朴な味わいと食感で、実は今回食べた天ぷら食材の中ではこれが一番のお気に入りでした。
鹿肉のステーキ |
鹿肉って想像以上に美味…
ほんの少しだけ野生臭ありますが、これは逆に鹿肉ならではの風味を感じ取ることのできる個性の主張です。よって不快感はないです。それよか、がっつり噛んで食べて、噛めば噛むほど鹿肉の旨味が思いっきり溢れ出す感じで、甘みのある肉汁が口の中いっぱいに広がってこんな幸せな瞬間はない!というぐらいに鹿肉の旨味を感じていました。しかもこの量で、なんと800円という安価!!もうこれ最高と言っていいのかも知れません。
猪肉の瓦焼き |
こちらもほんの少し野生臭があるものでした。が、食べてみたら何ら不快感なく、何よりも猪肉の個性ある重厚な旨味だけを感じ取ることができました。加えて長葱風にカットされた青葱の風味で一切の不安なく、旨さのみ脳裏に焼き付けることができます。
当たり前ですが鹿肉と猪肉では味わいは全く違います。鹿肉は、ジビエとしては洗練された感豊富ですが、猪肉はやはり野生感の代名詞。おなじジビエ分類でも、鹿と猪を同時に食べることで両者の個性と違い、それぞれの味わいを楽しめることができて、こんな嬉しいひと時はないですね~(^^)
とにかくこのお店の蕎麦、ジビエ、凄すぎる野生を感じます。店はもともと蕎麦主体だったようですが、正直蕎麦よりもジビエ料理の店と言っても過言ではないぐらい。ジビエは2種類しかメニューがありませんが、猪肉、鹿肉はジビエらしいというか、鹿肉ならその風味、猪肉ならその風味、言わば「獣臭」がほんの僅かに残りつつもそれが決して不快じゃない、むしろジビエ感が引き立ち食べて十分満足できる素晴らしいものでした。しかも非常に安価設定で、胃が若々しければいくらでも食べることもできそう。これは本当にすごいし、とてもありがたい!(^^)
これまで何点も同様の野生売りの蕎麦店を訪問してきましたが、この店以上に野生感のある店は、おそらく他にないでしょう。この店がダントツNo.1の野生の店です。いか様がそう認定しますw
安価にジビエが楽しめ、蕎麦が頂ける。こんなお店にまた来たいと思います。
はいそれでは恒例の駐車事情について。
店の目の前が駐車場になっています。パノラマ撮影したので広めに見える感じがしますが、実際は5~6台停めれるぐらいでしょうか。
混雑時にはもう一箇所駐車場があるようです。
https://goo.gl/maps/qYkD6xJDht4yajBg7
場所は↑のリンクで確認してください。店の東側、50mぐらいの場所にあります。こちらでは恐らく10台ぐらいは駐車可能と思われますが、この付近の他の店舗の共用駐車場となっているのでご注意ください。
というわけで、「在原の業平園」さん、蕎麦と肉汁溢れるジビエが食べたくなったらまた来ることにしましょう!\(^o^)/
「在原の業平園」主観的評価
★★★★★★★☆☆☆
(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)
//