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このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.096】蕎麦処はやし

蕎麦処はやし
奈良県奈良市南袋町1

訪問日:令和5年1月14日(土) 11:35
天 候:雨
気 温:12℃
湿 度:96%
URL:https://soba-noodle-shop-2690.business.site/
電 話:0742-23-5589
所在地:奈良県奈良市南袋町1

https://goo.gl/maps/aYd7eqDGiLtZKgCv9

 

令和5年初回の前回の蕎麦探訪は再訪店でしたが、今回は新規開拓店になります。

蕎麦処はやしさん、以前は「おそば処狸亭はやし」という店名で営業されていたんでしょうか?ググると何故か狸亭がヒットするので… 経緯調べてみても情報がなく謎は深海に潜ったままになりました。まあいいです。(^^ゞ

 

あと、「そば」「蕎麦」「はやし」関係で言うと、全国で類似の屋号が沢山あるので普通に検索するとなんかアタマがこんがらがってきそうになります。「蕎麦処はやし」さん、同じ奈良県内でも以前に行ったことのある「手打ちそば はやし」さんてところもあったし、とにかくややこしいw

というわけで皆様、混同しないでくださいね。今回記事にしているお店は、奈良県奈良市南袋町1にある蕎麦店「蕎麦処はやし」さんですからね!

 

で、蕎麦処はやしさん。
お店自体は30年以上も前から営業されていて現在に至っています。長きに亘り営業を続けてこられたというのは、それだけ愛顧されているお客さんが多くいる、ということで蕎麦店としての信頼の証なんだなと思います。3代に亘って100年やってます的な老舗というには無理がありますが、それでも30年以上というのは歴史の重みを感じますね。「継続は力なり」で、同じことをずっとやり続けることができるというのは、それだけでも絶対的な賛辞に値します。

今回はそんな魅力のあるお店に伺いたいという気持ちと、実はお店の近くにいか様の敬愛する母方の祖母(20年以上前に他界)の元住まいがあり、懐かしむ気持ちも含めて蕎麦処はやしさんに訪問させて頂いた次第です。

お店の中は、

こんな雰囲気ですね。席数は、4人掛テーブル✕2、2人掛テーブル✕2、お一人様用?の5人掛テーブル✕2あり、トータル17席分あります。

では、注文いってみましょう!!!(`・ω・´)ゞ

写真ボヤケまくっててすいません…m(_ _)m

今回はざる蕎麦大盛りと、鴨汁蕎麦ではなく珍しく辛味大根おろし蕎麦を注文しました。

 

  ざる蕎麦(大盛り)

ざる蕎麦(大盛り)

------ 蕎麦切り ------------------

安曇野産の蕎麦を生粉打ちで。毎度なのか今回だけなのかは不明ですが、とにかく今回は安曇野の蕎麦が頂けます。

見た目は更科まではいかないまでも、かなり白色に近づいている蕎麦の色合い。灰白色より薄め、といったところでしょうか。画像は色が濃い目に写っていますが、これは店内照明とカメラのホワイトバランス度合いでこのような色で写っています。星飛びは少しあります。水切りは十分に為され、本当に程よく水気が残っており、見た目の美しさはかなりハイレベルです。

リップタッチはツルツルと心地よく、この段階でいきなり感じ取れる蕎麦の締め方に唸ります。しっかりと冷水で締められ、とてもビシッとしています。

咀嚼をすると、生粉打ちながらまず腰の強さに驚かされます。まるで二八のような腰の力。驚きの生粉打ちです。蕎麦の香りは非常に仄かで、鋭敏に感覚を研ぎ澄ませていると、そよ風のように香りが鼻腔を駆け抜けていきます。鼻風邪をひいていたりタバコを吸う御仁には、この香りは感じ取れないかも知れません。

そして腰の強い蕎麦切りを咀嚼し続けていくと、蕎麦は口腔内で強い弾力の塊になります。このお店の蕎麦は、優れた食感と仄かな香りを楽しむ、非常に洗練された蕎麦と言えるでしょう。

------ 蕎麦つゆ ------------------

やや辛口傾向、関東風に近い塩加減の蕎麦つゆです。

蕎麦つゆだけを味わってみると塩(醤油)加減が強いことを感じさせられます。誤解の無きよう補足しますと、塩辛すぎるということではありません。関西では比較的甘口の蕎麦つゆを提供されるお店が多いですが、こちらのお店の塩梅は、それらと比べて多少塩辛い目だということです。

かえしの醤油加減が濃厚かつとても引き締まった塩梅で、これが節系出汁と合わる訳ですが、かえしと出汁の一体感は素晴らしくどちらかが勝つ、という感覚はありませんでした。相当寝かされ熟成された蕎麦つゆであると判断します。

------ 薬味 ----------------------

青葱と山葵の2種あります。

青葱は非常に細くカットされ、量も他店と比べると多めとなっています。香り高い青葱ながら細切りが影響しているのか、然程田舎臭くはありません。このお店の蕎麦切りにとてもマッチしていると感じました。

また山葵についてはお店で擦り下ろされた天然モノです。この山葵も異様にピリリと辛いわけではなく、程よく辛さを感じ取れる清々しい辛さの山葵です。洗練感豊富です。

------ 蕎麦湯 --------------------

ストレート型の蕎麦湯です。

ストレート型ながらも結構白濁としており、適切なとろみ感があります。開店直後のストレート型の蕎麦湯としては相当濃厚です。蕎麦の素性を垣間見た気がします。

そしてこの蕎麦湯、蕎麦つゆと合わせると先程のやや辛口印象の蕎麦つゆを優しい甘みのある飲み物に変化させます。これは不思議感とても豊富です。非常に好印象な蕎麦湯でした。

 

  おろし蕎麦(辛味大根)

おろし蕎麦(辛味大根)

------ 蕎麦切り ------------------

上記のざる蕎麦と同じものです。

------ 蕎麦つゆ ------------------

上記のざる蕎麦の蕎麦つゆと基本同じですが、こちらはぶっかけ想定なのか、濃厚さ加減(塩加減)が少し薄められたものとなっています。

------ 薬味 ----------------------

主役の辛味大根に、先程の青葱と削り節があります。青葱は、上記ざる蕎麦のものと同じです。

で、蕎麦切りの上に、辛味大根と青葱を乗せ、蕎麦つゆを掛け入れてから削り節をふわっと乗せるとこんな感じになります。↓

食べてみました、一気にw

辛味大根は然程辛くなく、通常の大根おろしよりは幾分辛口、といった印象です。目を剥くほど辛いとか、辛すぎて(苦手な人は)食べられない、という辛さではありませんでした。辛味大根の収穫時期やおろす部位で辛味は激変するので、今回はたまたま万人受けする程度の辛さだったのかも知れません。

蕎麦切りの腰が強いために一気に食べ進めていくことは難しいと思いますが、とにかくこのお店の蕎麦はしっかりと噛んで食べるタイプの蕎麦なので、もしかすると辛味大根の辛さ加減もこういった理由から控えめにすることを意識されているのかも知れません。

全体的な印象としては、やはりしっかり噛んで程よい辛味を堪能し、味わって食べるおろし蕎麦だと感じます。食後はじんわりやってくる満足感に包まれました。

 

蕎麦処はやしさん、全体的には蕎麦がとにかく洗練性の高いものだという印象が強く心に刻まれた気がします。野生推しでもなく刺激推しでもなく、とにかくスッと店にやって来て、目を閉じるようにすゝっと食べて、食べたらサーッと店を後にするような、まさにそんな感じの蕎麦、そんな感じのお店でした。

店主さんは結構御老体にお見受けしましたが、物腰やわらかく素敵な笑顔のお方でした。店員さんも同じように物腰やわらかく、お話していると何故かぽわ~んとした気持ちにさせられます。惚れたかもwww

個人的には場所に思い入れのあるところだし、また実家からも遠くはないので、またここに来てみたいな、と率直に思いました。本日はどうもありがとうございました!m(_ _)m

 

で、駐車事情ですが、お店の真東側がお店の駐車場として用意されています。駐車スペースは5台分あります。

記事一番上の地図を衛星画像に切り替えて見て頂くとわかりやすいと思いますが、やすらぎの道側から侵入して店舗の真東側へ移動(通れるようになっています)すると、この駐車場が現れます。退店時は、店舗東側の細い路地から抜けていくよう推奨されていますのでご注意ください。

 

蕎麦処はやしさんの記事はここまでです。

ではまた次回の蕎麦探訪でお会いしましょう~\(^o^)/~~~

 

「蕎麦処はやし」主観的評価
★★★★★★★☆☆☆
(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)

 

youtubeで観る

 

 

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