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このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.015】蕎麦屋きみなみ

蕎麦屋きみなみ
奈良県奈良市押熊町2201-1

訪問日:令和6年2月25日(日) 11:25
天 候:雨
気 温:7℃
湿 度:90%
URL:https://kiminami.crayonsite.net/
電 話:0742-46-5503
所在地:奈良県奈良市押熊町2201-1

https://maps.app.goo.gl/71qqcgepws9hc98AA

 

前回の記事から少し間が空いてしまいました。淡路島キャンプを挟んでいたので… そういやこの数年キャンプしてもこのブログで記事にしてなかったなぁ。すっかり蕎麦探訪記専門のブログになっちゃってる💦
動画づくりはキャンプ動画と蕎麦動画と比べて、キャンプ動画を作るほうが圧倒的に楽チンで蕎麦動画はかなり手間がかかる反面、ブログ記事はその逆でキャンプ記事作るのがかなり手間がかかって蕎麦記事は案外楽チンなもので(^^ゞ

 

閑話休題。

本題の「蕎麦屋きみなみ」さんのお話しに戻ります。

このお店は蕎麦探訪記No.015に記録されるお店で、初回訪問は平成29年1月28日、2回目は令和2年11月1日。というわけで今回で3回目の訪問となります。店主さんは、奈良県葛城市當麻にあった「仁王門 稜」(現:薬庵)の弟子さんのようです。余談まで。

きみなみさんは時期によって取り扱われる蕎麦の産地品種が変わって、訊けば数ヶ月おき程度の頻度だそう。また新蕎麦の時期には比較的早いペースで蕎麦が変わるそうです。今回頂いた蕎麦については後述します。なおきみなみさんでは、打ち方は生粉打ち専門だそうです。

ではお店に入りましょう。

店内はモダンな和風の設えで、客席からは小洒落た小庭が見え目を楽しまさせてくれます。和風な内装とは裏腹にBGMにはジャズが小さく流れ、質のいい和洋折衷の様態です。

店員さんの注文取りやコミュニケーションは爽やかでまろやか。注文でのやりとりだけでも心地よくなってきます。

今回の訪問では、取り扱われる蕎麦は鳥取県伯耆町産と福井県丸岡在来の2種とのことでした。伯耆町を玄挽き、丸岡在来を丸抜きで試したく、伯耆町をざる、丸岡在来を鴨せいろとして頂くことにしました。

 

  田舎蕎麦(鳥取県伯耆町産玄挽き)

田舎蕎麦(鳥取県伯耆町産玄挽き)

------ 蕎麦切り ------------------

前述の通り鳥取県伯耆町産の蕎麦を玄挽き生粉打ち。石臼挽き自家製粉です。きみなみさんではその日の蕎麦を、気候を考慮して製粉されています。

玄っぽく見た目はやや濃厚な茶系灰白色。やや細切りに感じます。リップタッチはこれも玄っぽくザラッとした印象で、蕎麦を荒々しくすする感覚があります。咀嚼をはじめると途端に野生感豊富な強い香りが立ち込めます。蕎麦の育つ土壌の香りや収穫の雰囲気が伝わってくるかの如くの香りでした。食感はやや弱めのコシですが、これは生粉打ちならでは。また生粉打ちらしく咀嚼していくうちに徐々にモチモチ感に変遷します。そしてゴクンと飲み込む喉越し。玄挽き田舎の生粉打ちそのもの、と言った正当な蕎麦切りだという印象を覚えました。

------ 蕎麦つゆ ------------------

淡麗ですっきりした印象の蕎麦つゆ。かえしよりも出汁風味が勝っていた印象です。出汁は鰹風味が強く表出していましたが、生臭さ等は皆無で鰹の良い部分のみ活かされた洗練さがありました。かえしは蕎麦つゆの全体像を決定するかの如くやや薄口淡麗で、かえしと出汁の風味味わいのバランスがやはりとても洗練されていました。

------ 薬味 ----------------------

山葵と白葱の2種。

山葵は視覚印象ではさわやか系の辛味なのかと思いましたが、口にして反面意外なピリピリ感があり刺激豊富な山葵でした。久々にパッショナブルな山葵と再開した気分です。

白葱は、これもまたくどいようですが非常に洗練感豊富な風味・味わいでした。「スッ」と鼻腔を抜けていく葱の香りと細やかなシャキシャキ感があり、なにやらオシャレなものを口にした印象でした。

------ 蕎麦湯 --------------------

白濁ややとろみ感のあるストレート型蕎麦湯。

蕎麦の香りは蕎麦切りの風味香りよりも弱めな印象でしたが、これがまた淡麗な蕎麦つゆとよく合います。スイスイっといい喉越しで飲めてしまいます。非常に安堵感がある蕎麦湯だと感じました。

 

次の一品を頂く前に箸休め的に、

「春野菜の海苔巻き」というものを頂いてみました。菜の花などの春野菜を湯葉と海苔で巻いて巻き寿司風に仕立てられたものです。これを少し甘めの蕎麦味噌をチョンとつけて口に入れます。春野菜類はジューシーでみずみずしく、爽やかな香りが漂ってきます。湯葉を巻いてから海苔を巻かれているので海苔が湿っぽくなることはなく、パリッとした食感で頂くことができます。そしてこれ、器が( ・∀・)イイ!!んですよね~。華やかな春のイメージを彷彿させてくれてこの料理にピッタリな組み合わせだと思います。料理は五感で楽しむものですし、こういった演出は非常に大事です。

今回訪問は2月末だったので、この記事を公開する頃にはこのメニューは無くなってるんだろうかな…

 

さて二品目が到着したようです。
早速頂きましょう!

 

  河内鴨の鴨せいろ(福井県丸岡在来産丸抜き)

河内鴨の鴨せいろ(福井県丸岡在来産丸抜き)

------ 蕎麦切り ------------------

福井県丸岡在来の丸抜き生粉打ち。当然こちらも石臼挽き自家製粉です。

こちらは丸抜きで星飛びも少なく、伯耆町の田舎とはまた違う強い風味。伯耆町産が土壌や収穫のイメージなら、こちらは豊穣を感謝するにぎやかなお祭りのようなイメージに包まれました。リップタッチはツルルとしていましたが、リップタッチ以外の食感は伯耆町の蕎麦とほぼ同一です。

------ 鴨汁 ----------------------

やや厚めにカットされた鴨肉が3枚、小さめにカットされた長葱が6片ほど浮かび、大きめのマグカップに鴨汁が盛られていました。マグカップに鴨汁、という意外な組み合わせに少し戸惑いましたが、これが意外といい。なにせハンドルでマグが持てるので、熱々の鴨汁でも全くアチチとならずに器が持てて助かりました。これはいいですね。快適に鴨汁を頂くことができました。

鴨汁は鴨の脂が十分に染み出し、また蕎麦つゆとは違いかなり濃厚で重心の低い重みを感じさせます。久々にパンチ力のあるかも汁に、また「再開」した気持ちになれました。

鴨肉は噛みごたえ十分で、肉を食べてる!感が強いです。また長葱はこの大きさがとても食べやすい。4~5cmぐらいの長さだと噛むと葱の中身が飛び出してきたりと少し慌てたりもしますが、この葱はおよそ3cm程度にカットされているので素直に噛んで素直に歯で砕く、ということが可能です。簡単に言えば安心して噛める大きさにカットされていたということですね。

総合的には工夫が凝らされた味わい深い鴨汁、という印象になりました。集中力が鴨汁に向くので純粋に100%の味を堪能できたような気がします。

 

きみなみさんは今回で3回めの訪問ですが、初回から店の雰囲気、中の人の雰囲気、蕎麦、料理、大体すべてが気持ちいい。なので複数回以上再訪してしまうんですよね💕
これまで100店以上の蕎麦店を廻ってきましたが、また再訪したい!と思っていても実際になかなか再訪するのは(いか様の蕎麦探訪的な事情により)困難で、2回め再訪の段階でも自分的に評価したいところですけど、その中でも3回以上再訪してるお店は(いか様的に)稀有な存在です。いか様的には3回以上再訪しているお店はもう神扱い😄ちなみに純粋に蕎麦を食べに行きたいと思って3回以上再訪しているお店は、日常生活的、地理的な事情で訪問した店は除いてこれだけ蕎麦店廻っていても数店ぐらいしかありません。

というわけで、きっとまた来ますよ!と宣言しておきますw

 

はい、ではさて駐車事情ですが、店舗自前の駐車場は店舗西側に併設の駐車場があり3台分の駐車スペースがあるにはあるのですが、写真奥側のNo.3には実際駐めにくいんじゃないかな、と思います。

そしてこの駐車場に駐車するにはちょっとしたリスクがあります。
きみなみさんの前の道は地域の幹線道ですが、東→西への走行からは中央分離帯があるためこの駐車場に侵入することはできません。また西→東の移動では駐車前に空き状況がほぼ見えないため目視確認できず、店の真正面に来てはじめて駐車できるかどうかわかります。つまり真正面に来てから満車だった場合次の信号まで行ってUターンするしかないということになりますので、駐車リスクは高くなります。しかも悪いことに下記の共用駐車場のほうが先に現れるので、はじめっからお店の自前駐車場に駐めるつもりで共用駐車場をスルーして自前駐車場が満車等だった場合、この判断は無駄になってしまいます。

と、自前駐車場を利用するにはリスク回避のスキルが必要になってきますが、有り難いことにきみなみさん店舗東側のマッサージ店と雑貨店の駐車場を、きみなみさんの共用駐車場としても利用することができます。(計12台分)

自前Pあわせて15台分の駐車スペースはありますが、共用駐車場は当然これらの店の訪問者も駐車することにご十分ご留意ください。しかしスマートに駐車するには、はじめから共用駐車場に駐車するようにするのがベストでしょう。

駐車に配慮しながら、イケてる蕎麦をご堪能下さい!\(^o^)/

 

 

「蕎麦屋きみなみ」主観的評価
★★★★★★★☆☆☆
(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)

 


https://youtu.be/8-76QG8zghg

 

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