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このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.106】手打そば太郎右衛門

手打そば太郎右衛門
大阪府枚方市藤阪元町1-5-31

訪問日:令和5年7月15日(土) 11:10
開 店:11:30
天 候:晴れ
気 温:31℃
湿 度:65%
URL:http://taroemon.main.jp/
電 話:072-857-4565
所在地:大阪府枚方市藤阪元町1-5-31

https://goo.gl/maps/6kmWmPWQN329Xj4g9

 

最近の蕎麦探訪のパターンで、割と都会・都市部への店に行くことが多くなってきました。いつぞやの記事でいか様の蕎麦探訪はドライブを兼ねて遠方に行くことが多いというお話をしましたが、(あるにはあるんですが)最近はネタ切れ傾向で(^^ゞ

今回、実は以前から蕎麦には大きな興味はあったのですが、家からそんなに遠くなくってドライブが成立しない場所だったのでこれまで行くことを躊躇していましたが、前々回の蕎麦探訪でお世話になったミュラーさんと同じくとにかく蕎麦だけは大きな期待を寄せていたお店に行くことにしました。そのお店の名は、

 

手打そば 太郎右衛門

 

さんでございます。

太郎右衛門さんは住宅街の中にある蕎麦店で、前もって調べておかないとどこにお店があるのかわかりにくい場所にあります。まあ場所は↑の地図見りゃ一目瞭然なんですが、住宅街の中にあるので普通にクルマ走らせてたらまずわかりません。

で、以前から持っていた太郎右衛門さんの期待感とは、

  • 石臼挽き自家製粉
  • 変則的3たての店
  • 日本各地の美味しい蕎麦処の蕎麦の仕入れが複数種ある
  • 蕎麦メニューが割と豊富にある
  • 店のポリシーや食材へのこだわりが明確で情報がオープン

ですね。

石臼挽き自家製粉は言うまでもなく、良質の蕎麦が提供される可能性がググっと高まります。変則的3たてとは、店の開店時間にあわせて時間を逆算して「挽き」「打ち」を終わらせておき、タイミングよく注文に合わせて「湯掻く」スタイルのようです。場合によっては「打ち」と「湯掻き」の間に若干タイムラグが発生しますが、注文を受けてから第一手順から作り始めるスタイルではないので、ほぼ3たてを踏襲しながら割りとスピーディに蕎麦が出てくる、という夢のような提供スタイルでナイスな蕎麦を頂くことができます。

蕎麦の仕入れが複数種あるというのは日本各地のいいとこの蕎麦を一店で楽しめるというところ。一日で同時に3種以上の品種の違う蕎麦を提供するのは流石に困難だとは思いますが、2種類ぐらいまでなら同時提供は可能かと思います。ちなみに今回は1種のみでしたが、普段どのように取り扱われているかまではわかりません。そしてメニューが豊富だと、食べてみたい蕎麦がメニューにある確率が増します。いか様の場合は、ざる・もり以外にあったら嬉しいメニューが「鴨汁蕎麦」、「辛味大根おろし蕎麦」なので、こういったメニューがあればお店に対してのワクワク感も高まります。

そして実は一番、何よりも素晴らしいと感じるのが、店のポリシー・食材のこだわりが明確に情報公開されていること。これは、口コミとか外部のメディア情報ではなく、お店自身の発信の情報、例えば店のウェブサイト等でそういった情報が細かく公開されていることが大切です。こういったお店自身からの情報発信は、店の、「いいものを提供したい」という気持ちがよく見えますし、また「いいものを提供しています」というお店の自信も感じ取ることができます。そうやって説明があると、やっぱりわかりやすい。食べる側も気持ちが爽快な気持ちになれます。

とまあこれだけ期待持って行くと、もしハズレだった場合は強烈な残念感に襲われますが、もう先に答え言っちゃうと、太郎右衛門さんは超絶大当たりでしたv(´∀`*v)ピース 良かった~(^^)

 

余談はさておき、お店に入りましょう。

店内は明るい木目調の雰囲気でシックな印象です。大きな窓からは草花が生い茂る店舗の庭が見え、癒しの雰囲気を演出しています。席数は、4人席×2、3人席×3の計17席は確認できました。それぞれテーブルは明るい色の木製テーブルで、店舗内の雰囲気とのカラーバランスに優れています。

客層は、地元の方々が多くいらっしゃっていた印象で、中年層~初老のご夫婦で来られている方々が多かった印象でした。↑の写真には誰も写ってないけど(^^ゞ
やはり住宅街の中にあるお店だし、地元の方々に愛されている、そんなぬくもりを感じますね。

席に座って、緑のカーテンの景観を楽しみながら涼を取りましょう。

さてさて、メニュー見て注文しないと。

太郎右衛門さんは取り扱われる蕎麦の品種が多くあるようで、本日は北海道旭川産の蕎麦をご使用とのことでした。また蕎麦は生粉打ちのみとのことです。

魅力的なメニューが多い中、今回はもりそば大盛りと、久々にかも汁そばを頂いてみることにしました。いやあ、大体いつもと同じチョイスですけどwww
でもとっても気になったのが「おろしそば」。長野県下條村親田辛味大根を使用されているそうです。この辛味大根は結構な辛さがウリの辛味大根らしくて、前回の蕎麦探訪で食したおろし蕎麦が全く辛くなかったのでそのリベンジで食べてみようかな~、とも考えましたが、大根の旬は冬季なこともあるし、今は夏場だし、こんな年齢だし親も年だしあなたしかいないし~🎵ってことでおろしそばはやめちゃいました。

では注文も済ませたので、

蕎麦茶と「そばぽん」と呼ばれる蕎麦の実のポン菓子を摘みながら待ちましょう~(^^)

 

  もりそば(大盛り)

もりそば(大盛り)

------ 蕎麦切り ------------------

北海道旭川産と聴きましたが、恐らく旭川市の江丹別の蕎麦でしょうか。この蕎麦を丸抜き生粉打ちで打たれています。

見た目は薄灰色で、やや粗挽きに見えます。星飛びも少しありました。初口、丸抜きらしく、また水切りも程よい為ツルツルと唇を通過していきます。咀嚼するとすぐに、野性的で青々とした植物感のある蕎麦の香りが立ち込め、香りは気持ちよく鼻腔を通過していきます。この、「青々感」は永く余韻があり、食事して数日間も香りが脳裏に浮かんできます。これだけ脳裏に刻まれる香りの蕎麦も珍しい… これまで食してきた蕎麦の中でもトップクラスの素晴らしさです。そして噛めば噛むほど染み出てくる蕎麦の甘み。これはとても強く、心地よい味わいでした。腰はやや柔らかめで生粉打ちらしい印象で、これも噛めば噛む程モチモチ感が膨らんできます。産地の力を感じる食感だったという印象でした。喉越しも心地よく、総じてトップクオリティレベルの蕎麦切りだと言えるでしょう。

------ 蕎麦つゆ ------------------

全体的にはやや辛口濃厚テイスト。出汁とかえしの一体感が強く非常にまとまりのある蕎麦つゆです。しかしながら鰹節をはじめとした節系出汁風味と醤油の個性もしっかりと感じ取れる素晴らしい蕎麦つゆだと思います。ハイクオリティな蕎麦つゆのスタンダードと言えるでしょう。

------ 薬 味 --------------------

山葵のみ。しかしこの山葵、かなり個性的で高級感があります。未確認ですが鮫皮か何かでゆっくりソフトにおろされているのでしょうか?舌触りはとてもクリーミーでふわふわです。クリーミーながらも少しつぶつぶ感もあり、言わば粗挽きの山葵、のような印象です。辛味も程よく、決して辛すぎず、淡い仄かな辛味でした。これまで百店以上の蕎麦店で蕎麦を食べてきましたが、このようなお洒落な山葵は初めて出会いました。相当なインパクトがありました。

------ 蕎麦湯 --------------------

ストレート型蕎麦湯。混ぜ物はないように感じましたがストレート型ながら豊富にとろみ感があります。屈指レベルでインパクトのあるストレート型蕎麦湯です。香りも豊富にあり、蕎麦つゆと混ぜ合わせて飲んでみて膨らむ両者の風味と味わい。素直に凄いと感じました。

 

  かも汁そば

かも汁そば

------ 蕎麦切り ------------------

上記同様でございます。

------ 鴨 汁 --------------------

濃厚な鴨汁に、鴨肉が5片、長めにカットされた九条葱が沢山浮かんでいます。
鴨汁の濃厚さは10段階中8ぐらいの印象の濃厚さでかなりアツアツに仕立てられ、提供時、熱くて素手で器が持てないほどです。

恐らくですが、鴨肉も葱も、炭火で焼かれているのでしょうか、鴨肉も葱も強烈な香ばしい風味に包まれかなり官能的な印象を覚えました。香ばしさだけでも必ず印象に残り、忘れられない風味ですね。鴨肉はモッチモチで噛みしめるとブワあっと吹き出る肉汁がたまりません。これをシャキシャキと歯応えのある九条葱と、濃厚な甘辛さに富む鴨汁に冷水で締められた蕎麦切りを潜らせて一緒に口の中へ。悦楽の境地とはこの事を言うのではないでしょうか。もう、ハイクオリティ過ぎて言葉が出ません。この記事書いてるだけでまたこの余韻が蘇ってきます。もう一度、今すぐ食べたい!永遠に食べ続けたい!www

 

とまあここまで絶賛の嵐のように蕎麦食を堪能させていただきましたが、他のメニューは食していないのでわかりませんけど、このような感じなので恐らく何を注文しても必ず満足のいく蕎麦食が可能だと思います。また、太郎右衛門さんは蕎麦前も割と豊富にご準備があり、

しかも安価設定。たまに、蕎麦前めちゃ高い~っと思わせる料金設定のお店もありますが、太郎右衛門さんは本当に安価に設定されていらっしゃいます。お酒が飲める状況でこのお店に訪問できたなら、間違いなく蕎麦前二品ぐらいと日本酒を頂いてたことでしょう。

大阪、枚方の住宅地の中にこのような素晴らしい店があることに感動を禁じ得ません。自宅近くにこのお店がある地元の方々が羨ましくてなりません。

 

では恒例の駐車事情のお話に変わります。

駐車場は、店前にある1台分のみの駐車場で駐車可能です。

店前の駐車場(1台のみ)

しかし1台分のみでは流石に…ということでしょうか、店前以外に、店から直線距離で北北東へ約30mぐらいにある「モントレア藤阪」というマンションの駐車場、11~16番に駐車可能。6台分ですね。

googleマップで表示してみます。↓


https://goo.gl/maps/8Q1ae4yvWBCYfwsK6

ストリートビューはこちら↓

https://goo.gl/maps/pNYcpMmJ3VUfSMGC6

お店のメニューの中にあった駐車場案内の画像を、切り取って拡大&加工してみたのがこちら。↓

赤色で塗ってるところがお店の駐車場になります。

とりあえず合計7台分の駐車スペースは確保されています。店前の1台の駐車スペースは、お店に一番乗りでもしないと駐車できないと思うので、ゆっくりまったり行かれる場合ははじめっから第ニ駐車場に向かってクルマを進める方がいいかと思います。

 

いか様は、きっとまた行きますよ💕

 

「手打ちそば太郎右衛門」主観的評価
★★★★★★★★☆☆
(完璧に近いレベルの蕎麦店)

 


https://youtu.be/-0Q5s-xZfSI?si=7unq99zcFGbp-zHW

 

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