訪問日:令和5年5月20日(土) 11:30
天 候:晴れ
気 温:23℃
湿 度:67%
URL:https://sobamuller.gorp.jp/
電 話:050-5485-5387
所在地:京都府京都市南区上鳥羽鍋ケ淵町8-2
https://goo.gl/maps/swwhczZWknYcbEvWA?coh=178573&entry=tt
だいぶ以前からこちらのお店にお伺いしたいと思っていました。
元々、いか様の蕎麦探訪は現愛車「黒坊主Ⅱ世号」とともにドライブ兼ねて蕎麦を食べに行くというスタイルから始まっていて、自宅から遠方の田舎方面へ足を伸ばすことが多く都会エリアへの蕎麦探訪ってかなり後回しになってたんですよね。
ここ、「石臼挽き手打ちそば処ミュラー」さんは京都市南区にあるお店でして、いか様蕎麦探訪の観点では都会エリアに属しているお店なのでやっぱり後回しに(^^ゞ でもミュラーさん、行ってもないのにただならぬオーラを感じていて、やっぱりいつかは行かないと…と思いつつ数年経過し、ここにきていよいよ行く気になったので今回意を決して訪問させて頂くことにしました。
開店時間は11:30からですが、駐車事情を考慮して念の為11:00に訪問。駐車場は3台分ありますが先客なくスムースに駐車できました。少し車内で待機して、駐車場から徒歩2分くらいで店舗へ。
ちなみに「ミュラー」とは、ドイツ語で「粉屋」とか「製粉屋」って意味らしいです。屋号からしてただならぬ拘りの香りがしてきますねむふふ(^^) これが以前から感じていたオーラなんです。
では店内に入ります。
店内に入るとすぐ蕎麦打ち用の仕事場があります。ここで蕎麦を石臼で挽いて蕎麦を手打ちするわけですね(^^)
してから、席に付きます。
またぼやけてるwww
左側の写真は焦って撮影したので、完全な手ブレです申し訳ないm(_ _)m AI駆使して色々修正してみましたが、これが限界です…
写真は1階なんですが、1階は4人掛テーブル✕2、2人掛テーブル✕2、カウンター5席の全17席です。2階にも席があるようなのですが、こちらは座敷席のようで全14席らしいです。2階席は事前相談要予約対応のようですので、実際は1階17席が通常のキャパと思っておくとよいでしょう。
ちなみに1階テーブル席からは、侘び寂び感あふれるこじんまりした庭の光景がめに飛び込んできます。
(お店のサイトからの直リンク画像です)
なんか、古都っていうか京都っぽいっていうか、とてもしんみりいい雰囲気です❤
じゃ今日頂くメニューを確認しましょうか。
写真はないですけど、メニュー以外にも壁の貼紙に「田舎そば 十割あります」とのこと(参考画像はこちら)でしたので、今回はその田舎十割とおろし蕎麦を注文しました。そして新人蕎麦ラーの我が母ちゃんは、にしんそばをご注文です。え、母ちゃん今日は結構暖かい日だけどそれでもにしんそばにするの?(^^ゞ
どうも道中の車内でエアコンの冷気の影響を受けたみたいで…(^^ゞ
じゃあしっかりあったかい蕎麦頂いちゃってください!
田舎十割(大盛り) |
------ 蕎麦切り ------------------
致命的にも食べる前に蕎麦切りどアップ画像を撮影してなかったので、食べてる途中の画像となります。食べきる前に、「あ、写真撮ってなかった」って思い出しただけでも幸いでした(^^ゞ そうだ、見出しの画像の蕎麦の部分だけ拡大加工してみよう↓
こっちの方がわかりやすいかも(^^ゞ
で、この蕎麦。音威子府産の生粉打ちです。見た限り極太で粗挽き、ってゆーかどう見ても極太粗挽きです。お店の屋号にもあるよう、「石臼挽き」「製粉屋(ミュラー)」ならでは。特に屋号等で「石臼挽き」の文言が入っている店(入ってなくても自家製粉の店なら)は、自店で蕎麦を挽くため挽き方の自由度が高いためこのような蕎麦と巡り会える確率が高まります。二八とか生粉打ちとか関係なく、粗挽きの蕎麦はその香り・風味が抜群に高まります。いか様は蕎麦の香り・風味をこよなく愛し求めているので粗挽き蕎麦には強い思い入れがあります。
そんな思いを胸に、実はこんなことも予測、っていうか期待しながらミュラーさんに来たのもあるんですよ。今回その期待が叶ってスーパーウルトラハッピーな気分になれました。しかも音威子府の蕎麦だし、もうこの上ない(^^)💕
で、とにかくこのビジュアルです。こういった視覚情報だけでも期待感高まります。口にすると、見た目通りの口当たりで正に田舎と言わんばかりのつぶつぶ感を唇で感じました。咀嚼すると音威子府の強い香りが立ち込め鼻腔を貫きます。同時に心地よい甘みが染み出してきます。食感も田舎らしい食感で、弾力に富みつつモチモチ感豊富です。飲み込む際も食道を通過する存在感がとても大きいものでした。
本当に田舎感に優れる「the 田舎蕎麦」、さすが「粗挽き」という印象でした。粗挽きバンザイ\(^o^)/
------ 蕎麦つゆ ------------------
やや濃厚で深みがあり、すっきりとした辛口感もありつつ鰹出汁の存在感が生きています。かえしと出汁のまとまりもよく、かつ出汁風味も個性を放ちます。僅かな酸味感もあり、印象深い蕎麦つゆだと感じました。
ウェブサイトを見ると、礼文島香深産の利尻昆布を出汁に使用し、熟成醤油と和三盆糖をかえしに使用しているとのこと。深みは昆布、酸味感は醤油、すっきり感は和三盆等の成せる技かもしれませんね。
------ 薬 味 --------------------
山葵、白葱、辛味大根の三種。
山葵は柔らかく女性の優しさを彷彿させる爽やかな辛味の山葵です。白葱は香り豊かながら目立ち過ぎもせず洗練された風味でした。辛味大根は辛過ぎない程度の辛味で、田舎蕎麦との相性は抜群に良いと感じました。大根ならではの風味もしっかり感じ取ることができます。
------ 蕎麦湯 --------------------
蕎麦粉型の蕎麦湯。田舎蕎麦のように粗挽きの蕎麦粉が蕎麦湯の中を泳いだり沈殿したりしています。少しかき混ぜて蕎麦つゆと合わせて飲むと、不思議と、蕎麦の風味と蕎麦つゆの風味両者がパワーアップしていくようでした。蕎麦つゆの仄かな酸味がより一層ハイクオリティになっていくことを確認できました。
おろし |
------ 蕎麦切り ------------------
同じく音威子府産ですが、こちらは丸抜きの一九になっています。蕎麦風味は当然ながら田舎と比較して柔らかくなりますが、それでも音威子府のオーラはしっかりと確認できます。食感は腰の力が増し、ツルツルと唇を通過し歯応えを存分に楽しめる蕎麦きりであったと感じました。
------ 蕎麦つゆ ------------------
蕎麦つゆは、おろし蕎麦用に、ざる用の蕎麦つゆを少し薄目仕立てにされています。
蕎麦切りの上に花鰹がトッピングされていたので、鰹にかからないよう蕎麦つゆを更に回し入れ、おろしを少しづつ崩しながら食していきました。前述の通り辛味は控えめなので苦悩することなくガツガツと食べ進めて行くことができます。良いか悪いか分かりませんが、ノンストップで食べ進めて、食べ終えた時には大きな爽快感に包まれていました。
------ 薬 味 --------------------
辛味大根使用。辛味大根ですが辛すぎず、食べやすいおろしでした。風味もしっかりと感じ取ることが出来ます。蕎麦切りの上に花鰹がトッピングされていて、鰹節の風味と甘味が辛味大根の辛味と見事に融合していました。
えー、一通り食べ終わったので恒例の駐車事情のお話に移ります。
ミュラーさんの駐車場、あるにはあるんですがオフィシャルで詳細な場所の案内が無いんです😭が、存在だけは知っていたので絶対店舗の近くにあるはずだと思い、せっせこせっせこgoogleマップで探し求めてたところ、自力で発見致しました笑
↓の地図ご参照ください。赤いピンの場所が駐車場になります。
ストリートビューで見るとこんな感じ。この駐車場をストビューで拡大したら、ミュラーって書いた札が貼ってあったのを発見して、ここ特定しました(^^ゞ
店舗南東側、直線距離で約25mの小さな交差点横に駐車場があります。交差点の南西側の月極駐車場の、(写真左から)0、1、2番がお店の駐車場になります。計3台分ですね。0番は若干駐車しにくそうなのでご注意ください。今回いか様は、2番に駐車させてもらいました。
さてミュラーさん、店主さんは笑顔が素敵な方で、拘りの食べ方などスマートに教えて下さいます。また店員さん(奥様と娘様?)も物腰柔らかくハキハキとして、とても親切な印象です。久々に素晴らしい蕎麦と心地よいお人柄に触れ合えた気がします。是非また、お伺いしたいと思える蕎麦でした。いやここへは、絶対再訪させてもらいます!
今回とても素敵なお店体験したので、以降の蕎麦探訪で行くお店がどうなるのか逆に不安になってくるぐらいですw
という嬉しい不安を残しつつ今回の蕎麦探訪はおしまいです。ではまた次回、お会いしましょう~\(^o^)/
「石臼挽き手打ちそば処ミュラー」主観的評価
★★★★★★★★☆☆
(完璧に近いレベルの蕎麦店)
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