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このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.109】手打ちそば 玄庵のぶ

手打ちそば 玄庵のぶ
滋賀県甲賀市信楽町田代212

訪問日:令和5年9月27日(水) 11:20
天 候:晴れ時々曇り
気 温:29℃
湿 度:66%
URL:なし
電 話:0748-82-1313
所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代212

https://maps.app.goo.gl/jh4JK4KNWzGLCr1LA

 

まだまだ暑さ残る季節に訪れました。もうすぐ10月だというのに真夏のような暑さで… そんなこんなで涼しげに蕎麦を頂くに相応しく、山間にでも逃げ込めば多少は涼しいのかな…とか考えつつ、ここまでやってきました。たぬきの焼き物で有名な信楽焼の郷から北西へ約5kmほどの場所にある静かなこの場所は「田代高原の郷」という信楽の自然が堪能できる施設があり、農産物や加工品、信楽町内の特産物を販売する直売所や、近江牛が味わえるバーベキューハウスがあります。が、この施設の事実上のメインは今回訪問した「手打ちそば 玄庵のぶ」さんです。だって玄庵のぶさん以外の店とかブースが非営業っぽかったので…

ちなみに付近に、MIHO MUSEUMという美術館(博物館?)があって、そこ割りと人気があるらしくって人がよく集まってきます。

www.miho.jp

MIHO MUSEUMは某新興宗教法人の運営する美術館。新興宗教と聴くと、えっ?ってなりそうですが、当該法人も昔は確かに「えっ?」みたいな宗教活動してたらしいのですが、確か2000年以降ぐらいからそうじゃなくなったみたいです。しらんけどw 今はまあ、世間を騒がせるようなことはしてないのかと思います。しらんけど。ただ、MIHO MUSEUM自体は非常に素晴らしい歴史遺物の展示(本物かレプリカかはわかりません)が沢山あって、見ごたえはすごいですよ。実際蕎麦食べた後に行きましたが、もう圧倒されちゃって…( ̄□ ̄;)!! 特段の先入観無く行って損はしない、とても素晴らしい美術館だと思いました。

ただ、その辺りの周辺事情なのでしょう、MIHO MUSEUM訪問者の余波が近隣飲食店にも飛び火し、玄庵のぶさんも大体いつも混雑してるみたいです。平日でも開店前から順番待ち客が数組いるような状態です。今回の訪問は平日ド真ん中で、平日ならまだマシかな…と思って来ましたが、開店時刻前10分以上も前に訪れたのにもかかわらず、それでも既に5組待ってましたからね💦これで休日ならどうなってたんだろう… ちなみに予約推奨のお店だそうですが、まあ開店時刻まで、できればその30分前に辿り着けば予約は別に不要かと思います、席数が結構多いので。ただこの場合同時に入店できるのは3~4組(恐らく店のサービス提供上の理由)で、それ以降は開店時刻前に来ていても少しだけ待つことになりますのでご注意下さい。いか様は6組目だったので、第2陣で開店時刻の20分後に店内に入れました。

ではちょっと前後しますがクルマを駐めまして。

さっそく店の横にある建物が目に映りました。

蕎麦挽き小屋でしょうか?水車がオーラ放ってます。
ちょっと覗き込んでみると…

石臼ありますね!ガラスの反射でよく見えませんが… ちなみに水車池に水は流れてませんでしたが、挽くときだけ水を流すのでしょうか?

後に石臼について調べてみましたら、これは「蟻巣石」という溶岩疑灰岩で無数の小さな穴が開いている石のようで、現在殆ど採石できない貴重な石だそうです。この石で作られた石臼は、蕎麦挽きには最適なんですって。

ここで石臼がゴリゴリ蕎麦挽いてる姿を想像し終わったので、店内に入りましょう。

お店の入口は小綺麗な感じがしますね。

店の中はどうでしょう?

おー、結構広いですね。窓が大きめでしかも沢山あるので開放感がすごいです。しかも建物周辺が結構豊富な緑なので、ビジュアル的にも居心地めちゃいい!(^^)

席数は4人掛けテーブル✕5、6人掛けカウンター✕1、4人掛けカウンター✕1の合計30席はあったかと思います。

ちなみにレジ側に「江戸東京そばの会」の札が壁に貼り付けられていました。どうやら店主さん、この会の卒業生なのでしょう。

www.edotokyosoba.com

ちなみに当会卒業生のお店は日本全国にたくさんあるようで、関西地区にも割りと多くの卒業生の方のお店があるようです。いか様の知ってる所限定で言うと、

大阪府
・土山人系(行ったこと無い)
・笑日志(行ったこと無い・行きたい)…大阪市中央区

兵庫県
・土山人系(行ったこと無い)
・衣掛庵 昌(行ったこと無い・行きたい)…神戸市須磨区
  →R4.12月に「蕎麦前 中手とうは」に名称変更し、神戸市中央区に移転。
・そば切り吟香(行ったこと無い・行きたい)…川西市向陽台

和歌山県
・手打ちそば処さいこう(行ったこと無い)…西牟婁郡白浜町

京都府
・蕎麦人(行ったこと無い)…相楽郡精華町

奈良県
・彦衛門→海(行ったこと無い・行きたくない)…奈良市登美ヶ丘

滋賀県
石臼挽き蕎麦処 白帆(行ったことある)…草津市矢橋町

だいたいこんな感じになります。行きたい・行きたくないは個人的事情・理由です。そうか、白帆さんも江戸東京そばの会の卒業生だったのか…
そういや滋賀県の欄に玄庵のぶさん無かったんですが、お店自体が新しいので会のウェブサイトが更新されていないだけなんでしょう。

なお江戸東京そばの会では「手打ちそば処玄庵」という店を東京で運営されているようで、その影響なのかどうかは定かではありませんが、このお店の屋号をレガシー的にもじって「玄庵のぶ」となったのでしょうか。「のぶ」は恐らく店主さんの名前の一部または全部?あくまで推測なので事実かどうかはわかりません。

余談ですが、「玄庵のぶ」さんの屋号を記した↓の

ロゴマークなんですが、これは店主さん書道が得意だそうで、お店の屋号ロゴ等の文字の大半は店主さんの直筆物らしいです。でもこれ↓は違うでしょう(^^ゞ

これは流石に何らかのフォント使用でしょう。

なおここにもMIHO MUSEUMについて言及があるよう、MIHO MUSEUMとは直接因果関係はないものの事実上訪問者の移動はリンクしていると思っても問題ないでしょう。

さてさて、そろそろ注文しましょう。

ちょっと見にくいので、冷蕎麦の部分だけ拡大してみます。

ふむふむ、今回もいつものド定番チョイスになるかな…
皆様もうおわかりでしょう、いか様が何を注文するかを。

そうです、

「盛りそば大盛り」と「鴨と白ねぎの温汁つけそば」ですね(o^-')b💕
ご同行のお母ちゃんは、母ちゃんにしたら風変わりな「鴨ロースと盛りそば」ってのを注文してました。

それじゃ、

冷たい蕎麦茶でも頂きながら蕎麦を待って、額に汗をにじませながら蕎麦を頂くことにしましょう。ではっ!

 

  盛りそば(大盛り)

盛りそば(大盛り)

------ 蕎麦切り ------------------

産地品種未確認ですが、うーん自信ないけど多分、多分ですけど改良種の「常陸秋そば」使用かもしれません。石臼挽き丸抜き生粉打ちの蕎麦です。見た目は薄灰色でレクタングルカット。水切りはさらっとされているようで唇通過時はツルツル感豊富でした。食感は生粉打ちらしさがあり、腰は柔らかく弾力は弱めです。初口、蕎麦の香りはほとんどありませんが、そのまま何口か食べ続けていくうちに仄かに、蕎麦が育った土地の土壌の雰囲気を醸し出す香りが舞ってきます。蕎麦の香りは屈指のレベルで仄かですので、わかりやすい蕎麦の香りを期待していると少し拍子抜けするかもしれません。が、目を閉じて噛み続け食べ続けていくうちに感じ取ることのできるこの香りの立たせ方は、なかなかツウ好みなのかもしれません。

------ 蕎麦つゆ ------------------

やや辛口寄りの全体テイスト。出汁は節系の香りが控えめで、出汁風味よりもかえしの力強さを感じさせる蕎麦つゆです。

甘口傾向な関西の蕎麦つゆのことを考えれば、なかなか男らしさを感じさせる蕎麦つゆだと思います。風味よりも豊穣を感じました。

------ 薬 味 --------------------

辛味大根と刻み白葱です。山葵がないのは珍しいですね。逆に好感が持てます。辛味大根は辛すぎずソフトな辛口で辛味大根が苦手な方でも受け入れられる辛さでしょう。しかし大根風味はしっかりとあります。白葱は食感、シャキシャキ感に優れ噛めば噛むほど高貴な葱の香りが口の中で立ち込めてきます。

両者2種、非常に洗練感豊富でした。

------ 蕎麦湯 --------------------

蕎麦粉型蕎麦湯。相当なとろみ感があります。口にすると舌の上で蕎麦粉感がはっきりわかります。蕎麦粉型のため香り豊かで、かつ十分すぎるとろみ感が蕎麦つゆを高級品に変化させます。蕎麦粉型トロトロタイプは得てして野性味豊富になりますが、こちらのお店の蕎麦湯はその真逆をいく洗練感を感じさせずにはいられません。なかなか素晴らしい蕎麦湯だと考えます。

 

  鴨と白ねぎの温汁つけそば

鴨と白ねぎの温汁つけそば

------ 蕎麦切り ------------------

上記同様です。

------ 鴨 汁 --------------------

鴨肉5片、つくね3つ、長さ5cm程度の白葱が3本、に三つ葉の房がわさっと乗っています。ここまで具だくさんな鴨汁は初めてです。更に別皿で薬味的に、刻み青じそまでついてきました。かなり食べごたえがありました。

濃厚で力強いパンチ力がある鴨汁は、鴨肉の油が程よく浮かびます。鴨肉はしっかり力強い噛みごたえがあり、噛むと肉汁がふわあっと滲み出ます。そしてその味は濃いですね。つくねは表面はツルツルで噛むとふわっと解けるような食感です。白葱は食べる際にご注意を。鴨汁がアツアツなので白葱も熱く、注意しないと白葱を噛んだときに中の葱が飛び出してきて口の中が大変なことになります。本当にご注意を。

と、味と触感のるつぼのような鴨汁に、冷たい蕎麦きりをささっと潜らせて頂く鴨汁蕎麦。たまらないですね💕

 

今回、盛りと鴨汁を頂きましたが、鴨汁のインパクトが強すぎました。ビジュアルもすごいし濃厚で味の深みもすごい。そして具だくさん過ぎるのもすごい。前回訪問した兵庫県佐用町の「蕎麦屋 鬨」さんも具だくさんでびっくりしましたが、玄庵のぶさんの鴨汁は更に具だくさんでした。恐らく2023年度のベスト鴨汁になる可能性が高いですね。

 

さーてお腹いっぱいになったところでいつもの駐車事情のお話に移りましょう。

玄庵のぶさんについては店前に田代高原の郷用の無料駐車場あり、約20台ほど駐車可能で、うち1台は身障者用となっています。

駐車可能台数にはゆとりがありますが、件の事情で平日でも比較的来客が多いため、ランチタイムにはほぼ満車近くになります。田代高原の郷で、玄庵のぶさんだけ営業してる場合は駐車可能台数にはまだゆとりがありますが、他にイベント等があった場合はきっとこの限りではないと思われます。ご注意下さい。

 

…さて。
今日はいか様も例に漏れずMIHO MUSEUMに行ってみようじゃあーりませんか!母ちゃんは歴史遺物とかに結構造詣が深くてこの手の美術・博物に大きな興味を持ってるしね~(^^)

という訳で到着です。

写真はここまでです。これ以上の写真は無い、というか館内の殆どは撮影不可でしたので… 最後のコーヒーの写真は併設のカフェでお茶飲んで休憩してたところです。ちょっと休憩が必要になるぐらい館内は展示物が多くて見ごたえがありました。どんな展示があるかは、やっぱりウェブサイト見て下さい。リンク貼り直しておきますね。

www.miho.jp

あと本当に余談になりますが、玄庵のぶさんの店主さんの奥様(店内サーブの方)の妹様って、宝塚歌劇団79期生で花組娘役だった所謂元タカラジェンヌの絵莉千晶さんなんですって。絵莉千晶さんのブログでも何度か玄庵のぶさん訪問記みたいな記事書かれてるみたいです(^^ゞ

 

今回の記事はなんやかんや色々綴ったような気もしますが、これにて以上です。ではまた次回の蕎麦探訪でお会いしましょう~\(^o^)/~~~

 

「手打ちそば 玄庵のぶ」主観的評価
★★★★★★☆☆☆☆
(本格的蕎麦店として標準レベル以上)

 


https://youtu.be/GqvxpRnN-bE?si=z5qPubOcI3bN3i8F

 

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