訪問日:令和5年8月21日(月) 11:00
天 候:晴れ
気 温:33℃
湿 度:64%
URL:https://www.facebook.com/sobayatoki/
https://sobayatoki.wixsite.com/toki
電 話:080-1488-4876
所在地:兵庫県佐用郡佐用町西大畠456-2
https://goo.gl/maps/GF7sLKGr7uUYZ4B98
恐らく兵庫県の最西端に位置する蕎麦店。店の開店は案外最近で、令和元年11月にオープンしたそうです。もともとは平成14年の冬に神戸市灘区で「蕎麦純米酒 鬨」としてお店を開店されたのがはじまりだったようで、理由は未確認ですが今現在はこの地に移転され営業されているようです。
とても優しげで丁寧なご高齢の店主様が蕎麦を打ち、恐らく店主様の奥様が店内サーブをご担当されています。老夫婦お二人での切り盛りになるのですが、たまたま夏休み期間だからだったのか普段からなのわかりませんが、平日でもひっきりなしに来客がありますのでお二人とても忙しそうです。
ではクルマを駐めて店内に入ります。玄関先で靴を脱いで、
店内客席はここだけのようです。2人掛けテーブルが5卓で、合計10席です。客席数が少ないのは古民家活用形店舗だからでしょう。元のお宅が当たり前ですけど店舗を想定して作られていませんからね。しかしこういったこじんまり感は非常に大好きです、いか様は💕
自分で加工してて言うのもなんですが、いらすとやの横顔画像のマスキングがちょっと笑えますが見事にハマってます。なんかエジプトの壁画見てるようなw
ちなみに鬨さん、夜の部の営業もあるようです。完全事前予約制ですけどね。夜の部ではどうやら色々魅力的な創作料理メニューを用意されているそうです。
足元に夜の部を彷彿させるような日本酒たちが整列させられていました。クソっ飲みたい…(T_T)
チラッと調べてみたら、おお!こんなの用意してくれるのかー(≧▽≦) という創作料理をご用意してくれるそうです。いか様の場合はここに来るの遠すぎて、夜の部のメニューを堪能するにはこのあたりでの宿泊が必須になってしまいます…
余談はさておき、いい加減注文しろよw というわけでメニュー見ましょう。
本日は2品、ざるそば大盛りと鴨せいろを注文します。また一品、そばみそも頼んでみました。お酒飲めない状況ですが気分だけでもってことで蕎麦前一品ご注文!🤣
ざるそば(大盛り) |
------ 蕎麦切り ------------------
本日は北海道川上郡美瑛町産の田舎蕎麦(写真左)、伊吹山産の甘皮入り蕎麦(写真右)の2種の生粉打ちです。まず両者共通点として、食感はツルツル、少し弱めのコシと弾力、強いモチモチ感、甘みがあり、風味や香りは意外にも仄かな印象でした。噛み続けるとその香り等がふわあっと少しずつ立ち込めてくる印象です。
両者の明確な違いは、田舎はかなり濃い目の灰色をしており、甘皮は灰白色。そして甘みの違いがあり、甘皮よりも田舎の方に強い甘みを感じました。
両者とも、あえて、色んな解釈を含めて言えば「田舎蕎麦」。いや田舎の蕎麦、と言うべきでしょうか。この雰囲気が蕎麦自体の味わいを加速させていました。
------ 蕎麦つゆ ------------------
鰹出汁風味が勝る蕎麦つゆ。全体的な濃厚さ加減は中庸点にあります。甘辛さを言うと、やや甘みに寄った印象でした。そしてさっぱりとした印象で、塩加減に抵抗の少ない方なら蕎麦湯なしでもグイッと飲めてしまうかも知れません。
------ 薬 味 --------------------
青葱、辛味大根、山ワサビ(ホースラディッシュ)の3種。青葱は田舎風味というか、新鮮な採りたての雰囲気を彷彿させる香りがしました。食感はシャキシャキしています。辛味大根は辛さ度合いで10が目をむくような辛さだとしたら、7あたりに位置するような辛味がありました。またしっかりと大根の風味もあり、満足のいける辛味大根だと思います。この辛味大根をご準備されているのなら、メニューにも辛味大根おろし蕎麦などご準備されれば結構当たるのではないでしょうか。
そして際立って個性を感じた、というか大きな意外性を感じたのは山ワサビでした。
擦り下ろされた色合いは白色で、やや目の粗さを感じます。ワサビの粗挽きみたいなものですね。
風味は青々とした印象で、何やら若さを感じさせます。辛味は予想外にすっきりした辛味です。通常、一般的な山葵より山ワサビの方が辛味が強いのですが、逆でした。こういう山ワサビもあるのですね。この山ワサビを口にして目を閉じると、田舎の山間を流れる清流で遊ぶ少女の姿が浮かんでくるようです。
------ 蕎麦湯 --------------------
恐らくストレート型の蕎麦湯と思われ、ストレート型なのに豊富なとろみ感があり、かなり白濁としていそうです。蕎麦の香りも感じ取ることができます。
しかし蕎麦湯、たまたま私だけだったのかどうかわかりませんが蕎麦湯をお願いすると、店主様自ら徳利に入れられた蕎麦湯を持ってこられ、そのままお猪口にお入れになられました。いつも蕎麦湯は自分で蕎麦つゆに入れて飲むようにしているので、できれば自分で入れたかったのですが、今回はこういう経緯となりました。次回訪問時は、持ってこられたら我が手で受け取りたいと思います。
鴨せいろ |
------ 蕎麦切り ------------------
上記同様です。
------ 鴨 汁 --------------------
全体的にはややあっさりとした印象です。濃厚さ・甘辛さ加減について、濃くて喉が渇いてしまうレベルを10とすると、5ぐらいの印象です。しかし薄切りの鴨肉6~7枚に細めの長葱も6~7片あり、食べごたえは十分にありました。そして全体量も他店と比べて多めにあったように思います。
そばみそ |
できればお酒と一緒に食したかった… 日中の車での訪問のためそれは叶いませんでしたが、このそばみそ、味噌自体は田舎味噌?と言えばいいのかわかりませんが、濃い焦げ茶色をしつつ相当濃厚な味噌の味わいです。この味噌の中に蕎麦の実が封じ込められ、焼かれているようです。表面はカリカリっとして、焦げ目もありとても香ばしいです。口に入れてみると、ねっとりとした味噌の食感の中に蕎麦の実のつぶつぶ感ともっちり感があり、そして蕎麦風味を強く感じさせました。
お酒が飲みたい…
お店自体の所感として、店主様の蕎麦や薬味の説明がしっとり上品な印象で、聴いていて心に染み入るようでした。また奥様の愛嬌のある笑顔を見て我が母を彷彿させて心がほくほくとしました。本当にとても暖かみを感じさせる、人と人が接する心の通ったサービス心を感じました。お二人ともきっとそこまで考えていらっしゃらないと思いますが、逆に自然体でやられていてこのように感じさせ印象に残させる、さすが年の功と言わざるを得ません。今回は蕎麦以上に、お二人のお人柄に感激致しました。
自宅が遠方なのでおいそれとは訪問し難いですが、また近くに寄った際、懐かしさとお人柄を求めて、もちろん蕎麦も求めて必ず立ち寄らさせて頂きます。よろしくお願いします。
では駐車事情のお話です。
鬨さんでは↓の写真をご覧の通り敷地内に駐車場があるので、駐車については非常に明瞭明確。カーナビ等で普通に店を検索してそのまま目的地設定すれば、そこが駐車場になります。
この写真のように店舗の真東側に隣接して5台分の駐車スペースがあります。もしかしてもう1台駐車できるかもしれませんが…
そしてお店入口の真正面にも2台分の駐車場があります。
ということで、駐車可能台数は合計7~8台ということになります。
この記事冒頭でもお話した通り、場所は田舎にありますが割と来客数も多いので行く時間によっては満車になっているかも知れませんのでご注意ください。事前予約していくか、若しくは開店時刻に合わせて訪問するかどちらか選べば大丈夫でしょう。また老夫婦お二人での切り盛りのお店ですので、せっかちなお人にはこのお店は似合いません。店に入って注文して待ち、店内の片付けが終わるのを待ち、客の入れ替わりを待ち、場合によってはクルマの中で順番待ち、などという状況があるかも知れません。大きく広い心で十分な時間をもって訪問して下さい。そしてその、「田舎の時間」と老夫婦に触れて自分の心を開放させることができる精神的余裕をもって、このお店に訪問すべきです。OK?
以上です。ではまた次回の蕎麦探訪でお会いしましょう~\(^o^)/~~~
(最近蕎麦ネタばかりだなこのブログ🤣)
「蕎麦屋 鬨」主観的評価
★★★★★★★☆☆☆
(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)
https://youtu.be/z1HNfQSYzC0?si=6_rCjkAEmZwhtNfC
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