ikasamaTV いか様

ikasamaTVのブログ

このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.066】sudachi

sudachi

【066】sudachi

訪問日:令和1年9月7日
天 候:晴れ
気 温:32℃
湿 度:51%
URL:https://www.facebook.com/sudachi2018nara/
電 話:0742-42-9435
所在地:奈良県奈良市三条宮前町2−30 杉本宮前ビル

https://goo.gl/maps/oeGHDP8P8d1aLgD68

 

※令和2年6月14日追記
 
公式Facebook情報によると、残念ながら蕎麦の提供は無くなるそうです。 

店長が蕎麦打ちだったのですが、店長が辞めるとは… 一体何があったんでしょうか。Covid-19絡みだけの理由ではないのでしょうか?

「店長が辞める」って、店長は経営者だったのかどうかはわかりませんが、店長が辞めても店が存続できるというのは、この店のオーナーは別にいらっしゃるんでしょうかね。事実関係はわかりませんが…

いずれにせよ、もともとこのお店では蕎麦以外にもトンカツとかき氷で客を集めており、どちらかと言うと「蕎麦」以外の部分で高評価な口コミが広がっていた店なので、きっかけはCovid-19だったのかも知れませんがそれを機に「何かがあった」んでしょうかね。

もともと非常に優秀な蕎麦が食べれる店だったんですが、今後、蕎麦が食べれないのなら個人的には再訪する理由はなくなりました。蕎麦店じゃないし。残念です…
身近で「花巻そば」が食べれる店だったのにな…

 

----(以下、もともとの記事)-------------------------------------------------------------

開店時刻の11:00丁度に訪問。他客無し。この店はすだち蕎麦とトンカツ類が人気あるようですが、蕎麦店なので肉類は食べず、また、すだち蕎麦も食べず、花巻蕎麦と十割もり蕎麦(大盛り)を頂きました。

 

●花巻蕎麦

花巻蕎麦

「温蕎麦」は食べない私ですが、メニューにこれがあったので無性に食べたくなり注文しました。代表的な江戸蕎麦の一つである花巻蕎麦が珍しく関西の、奈良の店にあるというのも珍しかったので、思わず注文しました。

通常、花巻蕎麦の海苔はもみ海苔が使用されますが、この店の花巻蕎麦はもみ海苔と面積の広い大きめの焼き海苔がトッピングされていました。海苔の香りは抜群で、鉢に顔を近づけるだけで蕎麦つゆの熱気に乗せられた海苔の香りが咆哮します。また食べ進めていくうちに海苔が蕎麦つゆと一体化し、今度は海の香りが強く感じられるようになります。

蕎麦切りは今回十割が使用されていたため温かい蕎麦つゆには若干馴染まないような気もしましたが、咀嚼すると蕎麦自体の香りが立ち、十分に蕎麦を食べている感覚を覚えさせられました。但しやはり温蕎麦のため、蕎麦切り自体のコシ・弾力には期待していはいけません。

蕎麦つゆは甘くもなく醤油辛くもなく、程よい塩梅です。温かい蕎麦つゆですが非常に引き締まったテイストでした。微量ながら酸味を感じましたが、未確認の上に勝手な推測ですが、隠し味的にすだちの果汁が微量に入っているのかもしれません。繰り返しますが、酸味感の正体についてはわかりません。
総じて、温蕎麦として非常に好感度は高いです。しかしやはり温蕎麦には抵抗感があることと、夏場に食べるものではありません。真冬等、寒い時期なら見事にハマるでしょう。

 

●十割盛り蕎麦(大盛り)

十割盛り蕎麦(大盛り)

 

《蕎麦切り》

蕎麦切り

蕎麦は福井県の越前産とのこと。なお蕎麦切りについては二八と十割の両方から選択可能です。

やや細切りで、やや濃い目の灰色をしており、星飛びがあります。水切りも的確に施され、最後まで蕎麦切りがベチャつくことはありませんでした。生粉打ちですが口当たり、喉越しも比較的スムースでツルツルと食すことができますが、コシ・弾力ともに比較的一般的というか、やや柔らかい印象を覚えました。モチモチ感は優れ、口腔内で「蕎麦餅」のような食感に包まれました。蕎麦の香り・風味はやや強めでしっかりと感じ取ることができます。特に同時提供の岩塩を使用するとその特徴が際立ってきます。そして不思議なことに、その岩塩も特徴的な味わいがあり、あまり感じたことのない、微量ながら「酸味」を感じてしまいました。すごく個性的な味の岩塩で、非常に気に入りました。

 

《蕎麦つゆ》

蕎麦つゆ

甘くもなく醤油辛くもない中庸の塩梅かと思います。関西圏では醤油辛い分類になるかもしれません。甘ったるくなく、かえしの調合と寝かせ方がいいのでしょうか、非常に濃厚で味わい深い蕎麦つゆかと思います。出汁の節系の香りも上手に丸められ、蕎麦つゆも好感度は高いです。

 

《薬味》

薬味

白葱と山葵。山葵はあまり使わないのですが、せっかくなので少量試してみました。辛さは控えめで程よい・心地よい感じがします。香りも強すぎず、蕎麦切りと合わせても蕎麦切りの香りを邪魔しません。白葱は香り高く、蕎麦切りと合わせるには量の調整が必要です。何となく一般的に口に含む葱の量と同様の量を口にすると、確実に葱の香りが勝ってしまいます。

 

《蕎麦湯》

蕎麦湯

混ぜ物のないストレートタイプの蕎麦湯で、開店直後の蕎麦湯でしたが程よく灰白色で若干のトロミがありました。ストレートタイプの証拠、とでも言うべきか蕎麦湯の底には小さな蕎麦屑が沈殿しているので、蕎麦つゆを蕎麦湯で割り入れる時は、事前に蕎麦湯をかき混ぜておいたほうがいいでしょう。

蕎麦湯の風味は案外控えめな印象ですが、これは開店直後の蕎麦湯だからでしょう。また蕎麦つゆと合わせると、どうしても蕎麦つゆの濃厚感が付加されるので、蕎麦湯の蕎麦風味が薄まったような気がするだけかと思われます。

 

この店の蕎麦のクオリティは高く、近所にあれば足繁く通いたい店だと考えます。なお、店舗の駐車場がないような様子なので、車で訪問時は店舗南側にあるコインパーキング(店舗から30m程の距離です)の利用を推奨します。

 

 

「sudachi」主観的評価

★★★★★★★☆☆☆(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)

//