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このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.074】ウェルカム上野 もとしろ

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訪問日:令和2年2月23日
天 候:曇り
気 温:8℃
湿 度:42%
URL:http://motoshiro.net/
電 話:0771-82-2020
所在地:京都府船井郡京丹波町上野南垣内23-1

https://goo.gl/maps/cmLryCx2tikZEDWS6

 

最近できた蕎麦店でしょうか、店舗内外で新しい雰囲気が漂っています。京都府船井郡京丹波町、美女山のふもとにある「ウェルカム上野 もとしろ」さんにやってきました。

結構繁盛しているようで、駐車場には地元のクルマはおろか、「滋賀」「なにわ」「神戸」ナンバーのクルマが停まっていました。遠方からもお客さんが来られるみたいですね。休日のお昼時は順番待ち状態になるそうです。ま、拙は混雑とは無縁です。毎度毎度どの店へも開店直後にお店入りしますので。(^^ゞ 今回は開店前10分前に着いてしまったので、恐る恐る店内を覗いて、入口が空いていたのでお店の人に声を掛けて、開店時間までお店の中で待たせてもらえることになりました。

開店時間は11:00、食べ終わったのが11:45頃でしたが、店を出る頃には続々とお客さんが入り、駐車場はほぼ満車状態になっていました。

どうもすいませんね、お先に~ヽ( ´ー`)ノ

 

さてこのお店、蕎麦は地元京丹波町で育てられ収穫される地産地消の蕎麦を頂くことができます。自家栽培の蕎麦で自家製粉されているそうです。蕎麦切りはすべて生粉打ちで、蕎麦好きの関心をめちゃくちゃ惹くコンテンツが勢揃いです。

今回はこのお店で、「ざるそば」と、「鴨せいろ」を頂きました。

 

■ ざるそば

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ざるそば

《蕎麦切り》

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前述のとおり地元で収穫された蕎麦を自家製粉された生粉打ちの蕎麦切りです。見た目は淡めの灰白色でやや細めに裁断されています。口当たりはツルツルっとすすれるような感じで、噛んだ歯応えはやや弱いですが咀嚼を続けるとモチモチ感溢れる蕎麦です。最近はボソボソせずにツルツルしてる生粉打ち蕎麦の方を多く見かけますが、この店の蕎麦切りも例に漏れずそういった印象の蕎麦切りでした。

蕎麦の香りはやや強く、上品に鼻腔口腔内を漂う印象です。そうですね、本当に上品な印象でまさに正統派を匂わせ、かつ力強い香りだと思います。なかなか爽快な蕎麦切りでした。

 

《蕎麦つゆ》

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甘辛偏差値48ぐらいのほぼ中庸点の塩梅の蕎麦つゆでした。本当に微小に甘口方向に振られているような気がしなくともないですが、もうこのレベルの塩梅だと正直判別しにくいですね。ま、率直に「ちょうどいい塩梅」という解釈でいいんじゃないかと思います。なぜそう思ったかと言うと、甘さ加減が濃厚な印象があったからです。口にすればするほど口腔がまったり落ち着く感じがしました。出汁には鰹を使用されていますが、出汁ひき直前にゴリゴリ削っていらっしゃるそうです。

蕎麦切りとのコラボレーション、とても素晴らしいものでした。

 

《薬味》

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青葱と大根おろしです。大根おろしは桜色してますが、どういったもので着色されているのかは不明。なんだろ?
青葱は風味・香りが強く、完全に蕎麦切りを負かしてしまいます。葱の風味が好きな方は絡めまくって食べられるのもよし、逆に蕎麦の香りをじっくり楽しみたい方は控えめに合わせて食べると良いでしょう。拙は一口だけ葱合わせて食べましたが、以降は葱無しで頂きました。

大根おろしは香りも辛味加減も仄かなものですが、かと言ってその風味感が無いというわけではありません。蕎麦の香りを消さないようギリギリのレベルで香っているような感じですね。この大根おろしの方が、この店の蕎麦にはマッチしているように思います。

 

《蕎麦湯》

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開店直後の蕎麦湯なのに相当トロットロでした。邪道な片栗粉の香りは一切せず、蕎麦の純然な香りが十分に漂っていました。前回の店と同様に蕎麦粉を熱湯で溶かせたタイプの蕎麦湯でした。とりあえずこのタイプの蕎麦湯は、これから「蕎麦粉型」と呼ぶことにしよう。

ちなみに蕎麦粉型はあまり否定はしませんが、蕎麦湯としては定義的に少し外れるような気はします。完全に熱湯水で作っているのか、それとも仕事量は少ないながらも一応湯がき湯を使っているのかその辺りは調理場を見ていないのでわかりませんが、純然な蕎麦湯はやはりあくまでも「一定の仕事を経た湯がき湯」が蕎麦湯の基本だとは思います。けどもう一回言いますが、蕎麦粉型は否定はしません。だってイケてるからw

余談ですが、蕎麦湯についてはこんな風に思ってます。

 

蕎麦湯のタイプ(いか様仕様)
  ストレート型 蕎麦屑型 蕎麦粉型 片栗粉型
概 要 正統な蕎麦湯であり蕎麦湯の基本である。蕎麦を湯がいた湯、そのもの。 蕎麦切りの切り屑をすり潰して溶かし込んだもの。 蕎麦粉を熱湯などで溶かしたタイプの蕎麦湯。 (恐らく)ストレート型に片栗粉等を混ぜ合わせて作られている?
良い点 基本となる正統な蕎麦湯で純粋に蕎麦の香りが溶け込んだ自然な味わいがある。 ストレート型に近くいつでも適当なトロミ感がある。 いつでもトロっとし蕎麦風味が強い。 いつでもトロっとしている。
悪い点 開店直後には味わえない。開店後1時間程度からストレート型が堪能できる。 蕎麦湯の器の底に蕎麦切り屑が沈殿している。 人造的な蕎麦湯の印象がある。 片栗粉の風味に蕎麦以外の香りがあるため、大きな違和感を覚える。
個人的
嗜好評価
×

拙の蕎麦店訪問スタイルは「開店時刻にお店入り」なので、ストレート型は堪能しにくいです。ですが少なくとも蕎麦屑型や蕎麦粉型ならそれっぽい蕎麦湯は味わえます。

余談が大袈裟になりました。m(_ _)m

 

さて次は、鴨せいろを頂きます。
久々に同時に2品目行きます!

 

■ 鴨せいろ

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鴨せいろ

《鴨汁》

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ちなみに鴨せいろの蕎麦切りは上述のとおりです。

割と小さな器に入れられてきますが底が深くて実は汁の量はそこそこあります。鴨汁の中は、長葱3つと鴨肉2つのシンプル構成。少し少ないかな?と思いつつ鴨せいろ自体の価格が比較的安価(1300円)なことを考えれば全く妥当かと思います。

鴨葱が良かったのは当然、特筆すべきは濃厚スパイシーな汁。これまで数々の鴨汁を口にしてきましたが、この店の鴨汁は尖った印象はありつつもその最先端部分は丸い、そんな印象の汁でした。例えるなら、いつもは厳しい上司がふとした瞬間に見せる優しさ、みたいな感じでしょうか。個人的には目を閉じてこの汁を口にしても、この店の鴨汁とわかる気がします。

 

というわけでなかなかお気に入りの店になりました。それに女将さんが若くてキレイな方で、自分で勝手に少し照れてしまいました♥

 

このお店の駐車場キャパは10台程度でしょうか。

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冒頭でもお伝えしましたが休日は案外混み合う可能性があるので、なるべく早めに来る方がいいでしょう。早くても遅くてもいずれにしても、蕎麦湯は蕎麦粉型ですし。ちなみに駐車場から見た店舗の姿↓

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なんか開放感あっていい感じです(^^)

 

近くに来た際は、また訪れたいと思います。

 

 


【蕎麦探訪記】ウェルカム上野もとしろ(74店目)

 

 

「ウェルカム上野 もとしろ」主観的評価

★★★★★★★☆☆☆

(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)

 

 

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