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このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.111】蕎食きむら

蕎食(きょうしょく)きむら
京都府亀岡市千代川町今津2-9-13

訪問日:令和5年10月28日(土) 11:20
天 候:晴れ
気 温:19℃
湿 度:52%
URL:https://www.facebook.com/ksk3858/
電 話:0771-24-3858
所在地:京都府亀岡市千代川町今津2-9-13

https://maps.app.goo.gl/TBSo9hjnH12MZFj38

 

久々に翁達磨の蕎麦を頂きたく訪問させて頂きました。

翁達磨は、「現代の友蕎子」と言われ「一茶庵」の創業者である片倉康雄氏の二人の弟子・高梁邦弘氏と小池重雄氏のうち、片倉康夫氏の蕎麦教室の師範代を務めていた高梁邦弘氏を頂点にした現代の一大蕎麦系列。高梁邦弘氏は一茶庵を独立し、昭和60年に「翁」という店を開業、その後店舗も増やし、今も蕎麦の指導や普及活動などを通してその名を広めているそうです。なお現在は九州の店舗に拠点を置かれているそうです。

【以下、翁達磨公式webより引用(R5.11.7現在)】

重要なお知らせ

 

会員の皆様へ 

お知らせが遅くなりましたが、6月末日をもちまして杵築達磨としての経営を終了いたします。つきましては達磨最後の弟子であります、岡田寿史氏を後継者とし、7月1日(金)より「杵築翁達磨」の屋号で新たにスタートいたします。それに伴い営業形態が今までと変わり、土・日・祝日だけで無く、月曜日を除く平日の午前11時~午後3時までの営業となります。(祝日が月曜の場合は営業し、火曜が定休日となります)
基本ご来店には予約は必要ありません。達磨会員の方はWEBにて今まで通り予約が可能です。
予約専用電話番号は以下に変更になりました。
09◯◯-◯◯-◯◯◯◯(受付時間:10時~16時) ※電話番号は伏せておきます


皆様のご来店、ご予約をお待ちしております。

  
追伸
私、高橋邦弘は店舗上の別棟に居住しておりますので、今後も毎日ではありませんが「杵築翁達磨」の経営に参加いたします。これからも、店共々どうぞよろしくお願いいたします。


2022年6月30日
達磨 高橋邦弘

高梁邦弘氏の弟子さんは日本全国に沢山おられ、その直の弟子さん開業の翁達磨グループの店舗は公式webを見る限り、またwebが最新にものに更新されているという前提で日本全国に41店舗あります。なんとパリにも1拠点あるみたいです。いか様のお膝元の関西圏では以下の通り10店舗ありました。なぜ過去形で表現するのかと言うと、実は一店舗閉業しちゃったんですよね…

京都府  おがわ
京都府  花もも
京都府  蕎食きむら(蕎麦探訪記No.111)
大阪府  なにわ翁
大阪府  麺坊万作
大阪府  あたり屋
大阪府  松下
兵庫県  淡路翁(蕎麦探訪記No.6)
兵庫県  のりくら
和歌山県 くまの庵(蕎麦探訪記No.11)2021.7.26閉業

というわけで本記事公開時の現在は9店舗です。太字は過去に(今回の訪問も含めて)いか様が行ったことあるです。

なお個人的解釈なので誤解の無いように考えて頂ければ結構ですが、公式webに記載のある翁達磨グループはあくまで記載のある店こそが正統な翁達磨系列の店(高梁氏の直接の弟子さんの開業店)だという理解をしていますので、翁達磨グループの店で蕎麦打ちを修行してから新たに開業した、というのは翁達磨グループではない、つまり孫伝承は翁達磨グループに含まないと考えています。こういう孫伝承の場合はいか様の中だけですが、「翁系」と呼ぶことにしています

ちなみにこの「翁系」の蕎麦店については情報が少なく、自店web等あたりでその旨の記載でもあればわかるのですが今のところなかなか見つけることができません。三重県に1軒、大阪府に1軒だけ翁系の店があるのは知っていますが… 恐らく日本各地にきっといくつかあるんでしょうけどね(^^ゞ

翁達磨グループの蕎麦の共通点、少なくともまだ2店しか食経験はありませんが、いか様の食べてきた中での印象的な共通点としては、

  • 自家製粉
  • 蕎麦は丸抜き二八で腰はやや強め
  • 蕎麦つゆは中庸的塩梅でかえしの醤油が淡麗、鰹出汁風味もしっかりあるが出汁とかえしの一体感に優れている
  • 薬味には白葱が多用されている
  • 蕎麦湯はストレート型で半透明~白濁、すっきりしている
  • 総合的に上質・上品で洗練された高級感がある

みたいな印象です。
とにかく一言で表現するなら「(・∀・)イイ!!お蕎麦!」です。高梁邦弘氏の魂が伝わっていっているんですねきっと(o^-')b

 

余談が長くなりましたが(いつものことw)、そんなこんなで今回3店目となる翁達磨グループの蕎麦店・蕎食きむらさんにやって来た次第であります。
店に入ると、店内は木目調モダン風味な設えで吹き抜け構造になっており、視覚的に広々と感じることが出来ます。

席数は4人掛けテーブル×3、カウンター3席あります。ちなみに秋冬季にはどこかにある2階席(計4席)も使われるそうです。なんだろ?この時期だけ人が多くなるのか、若しくは夜営業もするのか… その辺りはわかりません💦

さてメニュー見て注文しましょうか。

時折、鴨汁などもあったりするそうですが、本日はこのような感じです。蕎麦メニューはこれだけ(シンプルなのが一番いい!)ですが、

蕎麦前もろもろで天ぷらと角煮があるようです。もちろんお酒の用意もあります。

本日は、香味笊と辛味おろし笊を頂くことにしましょう。今日も自家用車ですのでお酒は飲めませんが、同行の母ちゃんのご所望で角煮も注文することにします。なお母ちゃんはもり笊一枚ご注文です。

では、

「はじめの茶」、蕎麦茶ですね。
これ飲みながらゆっくりまったり蕎麦が出てくるの待ちましょう。と言うか待ってる間に、

角煮来たので食べて待ってましたけどねw
これがまたもう(゚д゚)ウマー
お上品に甘辛く仕込まれた豚の角煮、ホロホロほどけてよい食感とともに口の中に味が染み渡ります。半熟卵と一緒に食べるとこれまたなんとも…ウホッ💕

じゃ本格的に待ちます…

 

  笊蕎麦(香味)(二枚)

笊蕎麦(香味)

------ 蕎麦切り ------------------

常陸秋そば使用とのこと。お店のメニューみるとメニューの横には予めその蕎麦の簡単な解説が書いてあることを考えると、恐らく蕎麦の産地品種は固定のもの、つまりこの店では常陸秋そばを主体に通年蕎麦を打たれているんだなあと推察します。その蕎麦を二八で打たれています。大盛り対応不可とのことでしたので2枚注文しています。香味の蕎麦はもりと比較してやや黒っぽく、というか濃いめの灰白色と言った感じで目に移ります。またやや細切りで星飛びは殆どなくやや艶やかな印象です。

口にして、程よく水切りがなされた蕎麦切りは唇の当たりがよくツルツル感豊富でスルッと口中に入っていきます。噛み始めると流石香味を謳うだけあって、仄かですが直ぐに香りが立ち始めます。強い蕎麦の香りがふくよかに口腔に纏い鼻腔に抜けていきます。食べ続けていくうちに、また仄かな甘味も感じ取ることができました。食感は二八にすると少し柔らかめでまるで生粉打ちを口にしているような印象でした。コシ・弾力は弱めですがモチモチ感は豊富です。

------ 蕎麦つゆ ------------------

全体味は中庸で出汁とかえしの一体感に優れている蕎麦つゆなのですが、ほんのり甘味を感じさせます。出汁から出る甘みのような印象を覚えました。濃厚さ・甘辛さ中庸ですのでスッキリとした味わいです。

------ 薬味 ----------------------

香味の蕎麦には葱や山葵などの一般的な薬味はありませんが、代わりにピンク色の岩塩がついてきます。ヒマラヤ岩塩?い、いや岩塩のことは詳しくはわからないのでこの岩塩の素性はあまり語れません💦 で、この岩塩を小型のおろし器で削りおろしたものを蕎麦切りにふりかけて頂きます。

岩塩は色合いからしてミネラル感豊富なのかなと思いきや、ミネラル豊富な岩塩でよく感じる鉄分っぽい風味は殆ど無く予想外にもストレートな風味でした。また塩分加減もしょっぱすぎず、優しく塩気が立つような印象でした。

------ 蕎麦湯 --------------------

ストレート型蕎麦湯。白濁として程よく蕎麦風味が漂います。また適度にとろみ感もありました。蕎麦つゆに混ぜて飲むと、まろやかで暖かみのある気持ちになってきます。冬季にこの組み合わせを口にすると、身も心もしっかり暖めることができるのではないでしょうか。

 

  笊蕎麦(辛味おろし)

笊蕎麦(香味おろし)

------ 蕎麦切り ------------------

こちらも常陸秋そばの二八ですが、丸抜きで灰白色。カットもスクエアでなくレクタングルに見えます。リップタッチは香味とほぼ同じですが、咀嚼しての食感はカットの影響で香味の蕎麦とは違う独特のものでした。香りの立ち方は仄かでゆっくりと香りが立ってくるようなイメージです。こちらの蕎麦切りはやはり、より洗練されたイメージが強いですね。

------ 蕎麦つゆ ------------------

上記同様

------ 薬味 ----------------------

辛味大根と刻み白葱の二種。辛味大根の辛さは、目を剥くようなヒリヒリ感漂う辛さを10とすると、5ぐらいに位置しています。辛味が苦手な方でも安心して食せるレベルとお考え下さい。大根風味はかなり明確で、誰しもがわかる新鮮な大根のシャープな印象が感じられます。余談ですがちなみにメニューにある笊蕎麦(もり)を注文すると、辛味大根の代わりに西伊豆で採れた本山葵がついてきます。

白葱はシャキシャキ感豊富で、かつ風味・香りが際立っています。新鮮で採れたてのイメージに近いながら洗練感も豊富でした。

 

蕎麦全体像として、やはり想像通り翁特有の洗練感に長けています。但しこのお店にはモチモチ感豊富な蕎麦切りの個性があります。冒頭でお伝えした通り、この店を除いて過去2店翁達磨グループの蕎麦店を巡りましたが、今回の訪問でこの店の個性をしっかりと認識できたような気がします。

近くに寄った際には、また是非訪問させて頂きたいと思います。


では駐車事情のお話です。

一応お店前に1台分の駐車スペース(小型車限定)があるようなのですが、

2023年10月28日現在、ここには駐車できません。

今回訪問時、そこに駐車できないようになっていました。勝手な想像ですが恐らくクルマの歩道乗り上げや、小型車限定なのに普通車を駐めたりと問題があって駐車対応しないようになったのかもしれません。しかし安心してください、Don't worry, I'm wearing !!! 店舗南東方向約50mの月極駐車場に計3台分の駐車スペースが確保されています。

googleマップで確認する

103、104、105番に駐めれます。

左から103、104、105番になります。足元のアスファルトに番号が書いてあるのですぐにわかるでしょう。ちょっと字が消えかかってましたが…

お店は案外訪問客が続きます。クルマで訪問する際は早めに辿り着くことをおすすめします。お店の開店時間は11:30ですが、まあこの時間に着いていればほぼ問題なく駐車できると思います。お決まりですが12時過ぎのランチタイムにやってきても多分駐めれないでしょう、至極当然ですけど。

上記の月極駐車場は月極ですので一時貸し等の対応はありません。駐車難民になりそうだったら幸い近くにJR山陰本線千代川駅」の東側のロータリー付近にコインパーキングがあるのでそこに駐車するしかないでしょう。ちなみにそこからお店まで、およそ徒歩4分ぐらいです。

 

これにて以上です。関西近畿の翁達磨グループ列店残すところあと7店。今後はそちらへも巡っていかないと💦次回はどこに行くかまだ決めてませんが、果たして…

ではまた次回の蕎麦探訪でお会いしましょう~\(^o^)/~~~

 

「蕎食きむら」主観的評価
★★★★★★★☆☆☆
(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)

 


https://youtu.be/iAm45zM0dzQ?si=pKzSDYrHv3-OxN3F

 

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