ikasamaTV いか様

ikasamaTVのブログ

このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.013】蕎麦切り治太夫

f:id:ikasamaTV:20191212150514j:plain

太夫は、「じだいゆ」と読みます。

この店の初回訪問は平成28年12月11日でほぼ3年前の話になります。その後何度かここを訪れ、今回の訪問で5回目となりました。(追記:令和3年11月27日に6回目の訪問してます。食べた蕎麦は奇しくも5回目と全く同じですw)
5回も足を運ぶ、というのはやはり何度でも行きたくなって行く訳で、しかも毎回ハズレがないという素晴らしい蕎麦を出してくれるから、ということに尽きます。

今回、改めてこの店の蕎麦について触れてみたいと思います。

 

訪問日:令和1年12月3日(5回目の訪問)
天 候:曇り
気 温:9℃
湿 度:67%
URL:https://www.facebook.com/zidaiyu96
電 話:06-6562-0900
所在地:大阪府大阪市浪速区幸町3-8-15

https://goo.gl/maps/fg7KSi9GRoEuVsdt8

 

今回は夜の部の時間に訪問しました。
自家用車で行ったのでお酒は無し。純粋に蕎麦だけ食べて帰りました。
夜の部では蕎麦前が豊富、というよりほぼ居酒屋メニューな料理がたくさんで、しかも酒好きの好きそうな一品メニューがたくさんあります。

しかし今回はノンアルコール。一品つまむと切なくなってくるので(^^ゞ蕎麦だけ頂きます。

 

●もり蕎麦

f:id:ikasamaTV:20191212163310j:plain

 

《蕎麦切り》

f:id:ikasamaTV:20191212163407j:plain

岡山県蒜山産在来+北海道寿都郡黒丸内奈川在来の2種ブレンド十割かつ新蕎麦。このブレンドはこの店の王道とも言える組み合わせです(と勝手に思ってます)。

いつ来ても、相変わらずの破壊力があります。香りはまるで秋場の夕方に広大なススキ野原のど真ん中にいるような、野生感に長けた「収穫」のイメージを彷彿させます。それに加わり、甘皮の野性味と蕎麦自体の甘さで豊穣感に包まれていきます。また、モチモチした食感に口腔内の全てのセンサーを刺激する舌触り。

もはや至高のレベルと言っても過言ではありません。

 

《蕎麦つゆ》

f:id:ikasamaTV:20191212164215j:plain

関東風とも言えるかえし(醤油)の濃厚さが味覚を直撃します。出汁の節系の風味も強く、かえしと出汁それぞれが強い個性を放ちつつも不思議と一体感のある優秀な蕎麦つゆです。蕎麦つゆ自体の塩梅が絶妙で、酸味や苦味などほとんど感じられない非常に美しい蕎麦つゆだと感じます。

 

《薬味》

f:id:ikasamaTV:20191212164633j:plain

白葱と山葵。いつも拙が使う表現で恐縮ですが、白葱も山葵も明確にわかる風味・香りが鼻腔を貫いていきますが、蕎麦切りの風味・香りを打ち負かしません。ギリギリのレベルで蕎麦切りの風味と調和していくレベルです。

両者とも強い個性の塊であり蕎麦切りと見事に調和し、それでいてそれぞれの個性をしっかりと保持している。凄いですね。

 

《蕎麦湯》

f:id:ikasamaTV:20191212165030j:plain

濃厚トロットロな、蕎麦粉型の蕎麦湯。でも片栗粉の香りもします。舌状にまとわりつく、と言うと響きが悪いですが、例えるならそのような感じの粘度があります。口にするごとに蕎麦湯をかき混ぜておかないと器の底に成分が沈殿していくレベルです。また蕎麦の香りがふんだんに残り、液体の蕎麦を口にしたような印象を持つことができます。とにかくパンチ力絶大な蕎麦湯です。

蕎麦つゆと合わせると、もはや和風蕎麦ポタージュスープと表現してもいいぐらいの「和」のテイストかつ濃厚さを堪能することができます。

 

●鴨汁蕎麦

f:id:ikasamaTV:20191212165608j:plain

 

《蕎麦切り》

f:id:ikasamaTV:20191212165638j:plain

鴨汁用には細切り二八蕎麦を選択(厳密には蕎麦8.5:小麦粉1.5)しました。相当細い印象で太めの素麺のような太さです。なのに強い弾力があります。蕎麦風味は少し控えめになりますが、代わりにつなぎの小麦粉の香りが感じられるようになります。
喉越し良く、ツルツルっと喉元を通り過ぎていく心地よい蕎麦切りでした。

 

《鴨汁》

f:id:ikasamaTV:20191212170018j:plain

具材豊富な鴨汁です。鴨肉が2枚、つくね団子が1つ、しめじ、榎茸、そして焼かれた長葱が入っています。前回訪問時よりもやや濃厚感が薄まっている印象はありましたが、それでも十分深い味わいに感激させられました。

鴨肉はもう少し食べたかった気もしますが、鴨汁には十分味わい深く、他の具も多くあり十分に楽しむことができました。つくね団子などはとろふわ食感で、これだけでも十分幸せ感を感じさせられます。満足の一品です。

 

 

店内は結構座席がありますが、蕎麦打ち・調理担当はお一人でされているようです。また店内給仕には女性が一人いらっしゃいます。客数が少ない時はまだ余裕がありますが、客数が増えてくるとそういった事情からオーダーが遅くなる感はあります。しかし本来、蕎麦屋というものはこういうものです。元来、手打ち蕎麦というものは客からオーダーを受けてから提供までの時間がかかるもので、客はその待ち時間の間に、蕎麦前に舌鼓を打って蕎麦が出てくるのを待つものです。それが蕎麦食の本来のスタイルですから。

なので、この店では頼んだものがなかなか出てこないことがありますが、遅くなっても必ず出てきます。この店が「蕎麦店」であることをきちっと理解した上で、この店を訪れないといけません。

なおこの店には店の駐車場というものがありません。店舗のすぐ東側に5台ほど駐車可能なコインパーキングがあるので、お車の方はこのパーキングを使うことが必須になります。仮にこのパーキングが満車でも、少し離れたところにまた別のコインパーキングはあります。

 

 

「蕎麦切り 治太夫」主観的評価

★★★★★★★★☆☆

(完璧に近いレベルの蕎麦店)

 


www.youtube.com

//