訪問日:令和2年8月15日 11:18着
天 候:晴れ
気 温:35℃
湿 度:47%
URL:https://www.ajikido.com/
電 話:090-8099-6422
所在地:京都府綾部市志賀郷町町ノ下31
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定休日は火水木曜日。金~月曜の11:00~15:00が営業です。
開店時間すぐに行かないと、すぐに満席近くまで人がやってきます。客層は地元の方々が多く来られているような気配を感じました。みなさん蕎麦好きなんですね。(^^ゞ
この蕎麦店は、今年から自家製粉をはじめられたとのこと。また本来は地元で蕎麦を育て収穫し、それを提供するという地産地消スタイルの大変興味深いお店なんですが、昨年度は栽培されなかったそうで、結果今年の蕎麦は、福井県(のどこか不明)産と北海道(のどこか不明)産を混合で使用されているそうです。
前回の蕎麦探訪で訪問した木琴さんでこの店のことを再認識しました。実は以前から存在だけは知っていたんですが、なんとなく場所的になかなか足が向かなくて… だって周辺近隣に寄り道できそうなとこが無くって。(^^ゞ 北上して舞鶴や宮津の方向行けば色々あるんですが、もうその辺って行きまくっててねぇ…www
という訳で、今まで行こうと思いつつ徐々にその存在を忘れかけ、ふとしたきっかけで再認識し、いよいよ「行っとかんと…」と思わせられたのもあって、満を持してこの店を訪れることにしました。
結論から先に言うと、「もっと早く来るべきだった」です。詳しくは↓で。
で、今日店に着いたのが11:20頃。6~7台駐車可能な店の駐車場はほぼ満車近くに。ホントなら11時前には到着する予定だったのに、今日がお盆真っ只中ということを忘れていて往路の高速道路が渋滞… うっかりしてたわくそー。
まあ仕方なく店内へ。やっぱりというか間違いなくヒトダラケw
ちなみに拙が店入りして、それで一旦最後の席となりました。まあギリセーフ。
ちょっと驚いたのが、のれん潜って扉開けた次の瞬間に、「先にご注文をお伺いします~」って心の準備がw いつも基準的に食べる「ざる」や「もり」は迷わないですが、2品目のチョイスは、まぁ実は事前に調べてきたので問題なかったんですけどね、今回は2品目に「しぼり蕎麦」を注文しました。
そして店内へ。
人が多くて写真が撮れず、こんな写真しか撮れませんでした。実際この2名座敷以外に10席以上の座敷席、全部で13席以上の座敷席構成でした。
ちなみにいつもの如くアクションカムで動画を撮るつもりだったんですけど、何故かバッテリー切れ(;´д`)ノノォォォォ 急遽スマホで動画撮影してます。そのうち公開する動画ではいつもとなんか様子が違うのでご愛嬌のほど…
まず初弾の盛り蕎麦(大盛り)が来たので、早速食べていきます。
▼盛り蕎麦(大盛り)
《蕎麦切り》
上述の通り、本日は福井・北海道の蕎麦のコラボ。
生粉打ちで灰白色の蕎麦切り。さりげなく星が飛んでいます。口当たりは唇に蕎麦切りが程よく引っ掛かるような、そんな野生感があります。咀嚼を始めると、気持ちのいい香ばしさが口腔内に広がり、鼻腔へと抜けていきます。香り高い良き蕎麦です。食感はモチモチ感が豊富で、とにかく噛めば噛むほど香りが立つため、咀嚼が止まりません。かなり気に入りました。
《蕎麦つゆ》
かえしのパンチ力ある濃厚な蕎麦つゆ。出汁風味はかえしと程よく融合され見事な一体感があります。適切に時間を掛けて寝かされたと十分に感じさせる蕎麦つゆです。見事。甘辛さは辛口傾向にあります。強いていえば関東風といったところでしょうか。
《薬味》
青葱と山葵。青葱は香りが激しく咆哮します。葱単体の能力が凄い。香り力は生粉打ちの蕎麦の香りを負かせてしまいますので、蕎麦切りと合わせるには量の調整が必要です。山葵は少量でも相当な刺激力があります。かなりパンチ力あります。こちらも量を加減しないと、香りと辛さが勝ってしまいます。
薬味の力、とにかく凄いです。
《蕎麦湯》
ストレート型蕎麦湯。本日は開店間もない時間の訪問でしたが前述の通り既にほぼ満席。ストレート型と言えど相当量の蕎麦切りを湯掻いたあとの蕎麦湯なので、蕎麦湯に残る蕎麦の香りや柔らかさなど申し分無し。ストレート型蕎麦湯の王道、久々に堪能できました。
▼しぼり蕎麦
しぼり蕎麦は、蕎麦切りは盛り蕎麦と同じものですが、所謂蕎麦つゆにあたるものが辛味大根の絞り汁と醤油のみで構成されている古来の蕎麦のつゆです。これはなかなか珍しい。興味深く頂きました。
絞り汁つゆは、一応想像通りの風味・味わいでしたが実際に口にしてみて感動はかなり大きかったです。絞り汁と醤油のみなのに、何故こんなに深い味わいなのか…本当に大きな感動に包まれました。
かつ辛味大根なので、清涼感ある辛さが堪らないと言ったところですが、醤油と合わさり不思議なぐらい角が取れ、程よく辛さを残しつつとても口にしやすい味わいでした。
なお薬味には、恐らくこの店で削られたと思われる花鰹と青葱がついてきました。
青葱は先程のものと同様の風味。花鰹は鰹の生臭さ等微塵も感じさせない非常に洗練されたハイレベルな香りがありました。
この店の蕎麦切り、花鰹、青葱、絞り汁が合わさった、この「しぼり蕎麦」、素晴らしすぎて言葉がありません。
拙の知る限りでは、辛味大根の絞り汁を使ったつゆの蕎麦って、日本各地に結構あります。近畿周辺で言えば、福井県の越前蕎麦でこのように蕎麦を食べる習慣があったりします。しかし関西・京阪神等エリアではこの類の蕎麦(つゆ)はなかなか出会えません。今回、こうやって蕎麦文化の流れの一部でありながら実はあまり普及していない辛味大根の絞り汁で蕎麦切りを食すという機会に巡り会えたことだけでも、個人的には大きな収穫であったと言えます。なので、「もっと早く来るべきだった」となったわけですね。(≧▽≦)
この、しぼり蕎麦を食べることができただけでもかなり意味のある経験になりました。
よって、また訪れたい店のリストに、新しくこの店が加わったわけです。
はい、では駐車場情報など。
このお店には、敷地内に駐車場が用意されています。
上の画像の赤枠内が駐車スペースですが、実際何台駐車できるか確認し忘れましたw 記憶の中の駐車場の広さイメージと上の画像からわかる広さイメージでは、おそらく6~7台は駐車可能だと思われます。画像だけだと「実際もっと停められるんじゃ?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、駐車スペースの構造(建物の構造が一部駐車場敷地に食い込んでいたりする)で取り回しが難しいスペースもあり、そういった理由で実際6~7台くらい?という目算です。ご参考まで。
また、近くに行くことがあったら間違いなく再訪したい店ですね。(終)
「そば処 あじき堂」主観的評価
★★★★★★★☆☆☆
(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)
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