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ikasamaTVのブログ

このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.082】鬼ヶそば

訪問日:令和3年4月18日
天 候:雨のち曇り
気 温:9℃
湿 度:61%
URL:https://onigasoba.jimdofree.com/
電 話:0773-56-0030
所在地:京都府福知山市大江町尾藤1076

https://goo.gl/maps/qjngewo3Uuy5K9T77

 

前回、前々回とキャンプやドライブの合間に蕎麦食べたというような蕎麦探訪ではなく、今回は前前前回の龍玄庵さん以来の純粋な蕎麦探訪となります。

え、そんなんどっちでもいいやん(^^ゞ と思われる方も多くいらっしゃると思います。が、あくまで蕎麦探訪は、蕎麦を食べることを第一目的・主たる目的として蕎麦店に行かないと成立しません。普段とは精神が違うのです精神がwww

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……え~、

今回は、洗練された「都会の蕎麦」じゃなく、無骨で素朴かつ優しい「田舎の蕎麦」を体感したくこの店にやってきました。

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「鬼ヶ蕎麦」さん全景

そして蕎麦と一緒に春の山菜の天ぷらが食べたくて… またこの店ではフレッシュな山の幸や松葉肉も食せ、バラエティに富んだメニュー構成となっているようです。

そう言えば、丹波・丹後・但馬方面の北近畿はいい蕎麦処が多くあって、でまたいい店も沢山あって… 特に豊岡・京丹後あたりの蕎麦店では、松葉肉とかその他山の幸を一緒に提供してくれるスタイルの店が多くあります。いずれも都会・田舎で言えば「田舎」に属する方なので、単純に(いい意味の)田舎くさい蕎麦を楽しみたい場合はこの辺りの蕎麦店を探してみるとそういった店が見つかることと思います。

とにかく今回は田舎の蕎麦が食べたい!という観点でこの店を探し当てやってきました。本日は、ざる蕎麦、松葉肉、焼きしいたけ、山菜の天ぷらを頂きました。では早速。

 

  ざるそば(大盛り)

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ざるそば(大盛り)

《蕎麦切り》

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福井県産の蕎麦を使用。福井県の具体的な産地は未確認です。というかこの荒ぶる感が田舎感!(^^) 生粉打ち平切りカットでレクタングルフェイス。唇タッチは生粉打ちらしい粗野な印象で、咀嚼を始めるとじわりと蕎麦の香りが発ち始めます。初期は蕎麦の香りは弱めですが、三口、四口、五口と食べていくと口腔→鼻腔へと優しげな香りが通っていきます。

食感は強い弾力感があり非常にモチモチしています。噛み続けて食べることが楽しい蕎麦切りで、噛み続けていくとまた香りがフワッと湧き出てきます。そして噛めば噛むほど蕎麦の甘みが染みだしてきます。

粗野ながら優しげな印象を覚え、また蕎麦切りの太さも細いものがあれば太いものもあったりと(こういうのが嫌な方もいらっしゃるでしょうが)いかにも手作り感豊富な蕎麦切りでした。まさに「ザ・田舎そば」という言葉が最も適切な表現ではないでしょうか。こう言った雰囲気のある蕎麦、私は大好きです。

《蕎麦つゆ》

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辛口傾向の蕎麦つゆです。かえしが特徴的なのでしょうか、蕎麦つゆ全体では大きな個性を感じました。恐らくかえしに使われている醤油の醗酵感(醤油は発酵食品ですから)と酸味、そしてその風味が蕎麦つゆを個性付けます。醗酵大豆感が個性を出しているのだと思われます。方や節系出汁風味は程よく抑えられたものでした。かえしのパンチ力が最大の個性の蕎麦つゆだと感じました。

《薬味》

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青葱、山葵、柚子の皮、すり胡麻の何と4種もあります。青葱は香り高くシャキシャキさた食感にも優れます。山葵は非常にフレッシュな印象を覚えました。爽やかに特有の辛味を感じさせるものでした。なお蕎麦切りを食べるのにはこの2種のみを使用し、柚子の皮とすり胡麻は後の蕎麦湯に入れて頂きました。

《蕎麦湯》

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ストレート型蕎麦湯。開店直後のストレート型なので風味の染みだしは少ないのかな...と思いつつ口にしてみましたが完全に逆でした。恐らく1~2回しか蕎麦切りを潜らせていないはずなのにしっかりとした蕎麦風味に加え適度なトロミ感がありました。このタイミングでのストレート型でこの仕様は凄いですね。

この蕎麦湯に先程の柚子の皮とすり胡麻を加えて頂くと、これがもう...
柚子の皮が個性的な蕎麦つゆの味と見事にマッチし、更に純然な蕎麦湯が混じり、「なんだ、この蕎麦湯は...!?」と大きな衝撃を受けました。ストレートベースの蕎麦湯にここまで衝撃を覚えさせられたことは過去あまりありません。後々までずっと印象に残るストレート型蕎麦湯だと言えるでしょう。

 

  焼き物類・天ぷら

《松葉肉としいたけ》

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松葉肉は囲炉裏の炭火で焼いて食します。炭火効果も相まって、初口はもろに炭火焼の口当たり。香ばしい香りに加え、身は少ないながらもジューシーな肉汁が溢れだします。そして濃厚な鶏肉の味。これまで何度か松葉肉を頂きましたが相変わらず官能的です。

焼きしいたけも同様に炭火で。提供時点ではとても大きな椎茸ですが加熱過程で徐々に縮んでいきます。その分椎茸の旨みが凝縮していき、それを口にした時の喜びと言ったら...正直感動以外の言葉が出てきません。

《春の山菜の天ぷら》

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タラの芽、こごみ、舞茸、ヒラタケ、茗荷は確認できました。(合ってるかな...)
春の山菜の天ぷら、もう香りが凄い。そして適度な苦味が脳の味覚野に電流を走らせます。やはり春の山菜は素晴らしい...旬の味、見事に堪能できました。

 

今日は蕎麦以外にも色々お食事させて頂きました。期待に夢膨らませていた田舎の蕎麦に完全合致した上に、シンプルながら奥行きの深い田舎料理が期待以上の喜びを与えてくれました。いやぁ、来てホントによかった…

 

さて、道路&駐車事情のお話です。

この店へのアクセスは分かりにくいことは無く、すんなり店に到着します。道に迷ったりすることはないでしょう。↓の画像どおり、京都府道493号(このあたりは2車線です)の八幡神社付近の丁字路を1回曲がるだけであとは直進していくだけですので迷いようがありません。強いて言えばこの曲がるポイントは見落としやすいぐらいですが、普通にナビ使って行く分にはナビに従ってれば問題ないんじゃないでしょうか。余程古いとか性能が悪いナビとかなら保証できませんが… なお店のピンポイントは↑の地図を御覧ください。

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駐車場は整列線のない駐車場で、恐らく目算7~8台程度は駐車可能だと思われます。当然車止めが無いので、誤って背後のせせらぎにクルマを落とさないようw

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※画像を加工していますが、駐車エリアを表現するには問題ありません。


付近の道~店の前まで道理幅員が狭いため、駐車時は帰る時のことを考えて駐車するとよいでしょう。

 

余談ですが、入店前の手指アルコール消毒等店内は基本的な新型コロナ対策が施されています。客も基本的にマスク着用はあたりまえのようにしていますし、「おひとり様」なら注文と支払い以外に喋ることもなく静かに食事をされていますが、客が2名以上のグループになると話は別。何を安心しているのかわかりませんが、まあよく喋ること┐(´Д`)┌ お願いですから周囲見回してくださいよ。誰も喋ってないでしょ?

とまあこんなエピソードもありましたが、客は選べませんから致し方ないでしょう。選んでくれてもいいのにね… このこと以外は至高の時間を過ごすことができました。田舎の時間、田舎の蕎麦、田舎の味。よい休日を過ごせたと言っていいでしょう。ここへは、またいつか来たいと思います。

――――― 記事終わり ―――――――――――――――

 

「鬼ヶ蕎麦」主観的評価

★★★★★★★☆☆☆
(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)

 


www.youtube.com

 

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