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このブログでは、関西・近畿とその隣接域を主体に、主に車中泊キャンプの様子や野外活動にまつわること、趣味の蕎麦食べ歩きや愛車・クルマのことについて綴っていきます。

【蕎麦探訪記 No.022】矢的庵

矢的庵

訪問日:令和4年8月27日(土) 11:30
天 候:曇り
気 温:27℃
湿 度:71%
URL:http://www.yamatoan.com/
電 話:090-2478-5834
所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山2296−下

https://goo.gl/maps/Sk52pmXVBiK3WuN28

 

今回、2回目の再訪となります。初回訪問は平成29年6月3日の約5年前で、いか様の蕎麦探訪記No.22に登録しているお店です。前回訪問時はギリギリ春の山菜の天ぷらが頂けましたが、

春の山菜の天ぷら(平成29年6月)

今回は流石に無理でした。そりゃまあ9月手前で春の山菜はあかんでしょう(笑) ただね、このお店の山菜、店舗付近の裏山で普通に自生しているものを摘み取ってこられる超絶フレッシュな山菜で、これがもう例えがたい美味しさの春の味なんです。とか言いながら山菜の内訳はすっかり忘れてしまい…m(_ _)m いか様は春山菜の天ぷらが大好きなもんで、初回訪問時は蕎麦店で春山菜の天ぷらが食せる店を探して、このお店にたどり着いた次第です。「蕎麦店で春山菜の天ぷらが食べれる」っての、探すの結構大変なんです。実際山中などのお店に行けば普通に用意があるのかも知れませんが、事前にそれをリサーチして行かないと、実際に行ってやっぱり無かったわ┐(´Д`)┌ ってなるのがイヤなので… ちなみにいか様が過去90店舗以上蕎麦店に行きましたが、現時点で春山菜の天ぷらが食せる蕎麦店さんは2~3軒しか知りません(汗) 実際いくらでもあるんだろうなと思うんですが、関西・近畿圏で「こんな店あるよ~」ってご存知の方いらっしゃったら、ぜひ教えてくださいいやほんとm(_ _)m

と、余談から入ってしまいましたがとにかく今回は2回目の再訪です。そしてまたまた我が母ちゃん連れ回してます。我が父が昨年末に他界してから外出の機会がてんでなくなってしまった母ちゃんを外に連れ出すのが最大の目的で、とにかくきっかけを作って外出してアクティブな気持ちになってもらいたいので連れ回してる次第です。最近は功を成してきたのか、「道の駅に行きたい!」とか「何か美味しいもの食べたい!」というセリフが聴けるようになってるので、これ幸いにと、蕎麦探訪にお付き合い頂いております。

あ、また余談になってしまったwww

本題に戻します。

そうです、今回で2回目の再訪ですw
矢的庵さんは戸隠蕎麦の店で、ポリシーがすごくしっかりしていて、蕎麦や蕎麦つゆ、食材の産地や製法、盛り付け方、食し方など懇切丁寧な説明の用意があります。

同様の内容についてはウェブサイトにも記載があり、ここまで丁寧に説明があると食す方も心身して納得しながら食せます。お店からの礼儀礼節が強く感じられる非常に素晴らしいお店だと思います。

ちなみに、店内はこんな感じです。

古民家改装風の店内です。いい雰囲気しかありませんね(^^) 今日は8月末とは言えまだまだ暑い日でしたが、吉野山のこのお店付近は案外涼しく、窓を開けているとそよそよと心地よい風が舞い込んできて気持ちよくなります。

 

さてさて、そろそろ注文を。今回は春の山菜の天ぷらではなく一般的な季節の野菜の天ぷらを別注文し、「田舎ざるそば大盛り」を頂くことにしました。

  田舎ざるそば(大盛り)

田舎ざるそば(大盛り)

------ 蕎麦切り ------------------

信州八ヶ岳産の蕎麦で、記憶違いでなければ改良種の「信濃1号」という品種を使用されています(間違ってたらすいません)。ちなみに「田舎ざるそば」は一九で打たれています(「ざるそば」は二八です)。上記パンフレット画像にも説明がありますが、矢的庵さんでは蕎麦切りをざるに乗せる際、「ぼっち盛り」という手法を採られています。通常は蕎麦切りを5つの束に分けざるに乗せられます。今回は大盛りを注文したので、束は7つになっています。まさに戸隠蕎麦ですね。

初口、口当たりツルツルっとしスムースに蕎麦が口の中に入っていきます。水切りは程よく水分を残す手法を採られており、これがスムース感に拍車をかけていたように感じました。咀嚼を始めると蕎麦切りは弾力がある、というより歯応えが素晴らしい。きちっと歯で噛んで食べるという印象の蕎麦切りで、まず食感で感激しました。蕎麦風味はほんのり仄かに漂い駆け抜けていきます。そのまま食べ続けていき、終始爽快な気持ちで味わうことができました。

------ 蕎麦つゆ ------------------

蕎麦つゆはほんの少し甘さがありつつ、節系風味若干が前面に立ちつつ、かつ、くどさが残らないキレのいい味わいで、蕎麦切りとのマッチングは理想的なものです。少し甘めと表現しましたが、感覚は人によって違うので例えるのが難しいもので、あえて簡単にイメージで語るなら、いわゆる関東系と関西系の中間にあるようなイメージになります。過去90店舗以上の蕎麦店を巡ったいか様個人の感覚で言うなら、「ほんの少しだけだが甘みに依っている」という感覚です。

------ 薬味 ------------------

葱、山葵、大根おろしの3種用意されました。葱は青葱というか白葱というか、間の子のような見た目の葱です。瑞々しく、葱風味は案外控えめで前面に立つというより一歩下がった印象で、蕎麦切りの風味を負かすこと無く蕎麦とのマッチングが素晴らしいものでした。山葵は風味豊かでやや特有の辛味があり刺激的でした。が、決して目を剥くほど辛いわけではなく、あくまで上品に辛味を感じることができるものでした。大根おろしは非常にさっぱりしつつ、ふんわりと大根の風味が感じられます。辛味大根ではないので刺激は少なく、どちらかというと大根の甘みが勝る味わいでした。

------ 蕎麦湯 ------------------

ストレート型ながらとろみ感豊富な蕎麦湯でした。ご覧の通り白濁としており見た目の雰囲気は抜群です。蕎麦粉型や蕎麦屑型の蕎麦湯も美味しいのですが、やはり基本はこのストレート型が蕎麦湯の王道だと思います。矢的庵さんの蕎麦湯はストレート型の中でも濃厚感があり、洗練された蕎麦の香りもしっかり確保され、蕎麦つゆと合わせて飲んで、ホッとできる心優しい蕎麦湯だと思います。

------ 天ぷら ------------------

うっ、実はせっかく食べたのに記憶に留めておかなかったので食材内訳がいい加減になってしまいますが、ししとう、茄子、その他…ゴニョゴニョ(汗)💧
どうも、訪問前から春山菜の天ぷらのイメージが先行してて、その影響でせっかく食べた天ぷらの味わい詳細がいい加減になってしまいました、申し訳ない。

(R4.9.29追記)
すいません、内訳分かりましたw
写真撮ってたんでうpします。今日の季節の野菜の天ぷら、こんな感じです。

ただ間違いなく一つ言えることは、食材は地元奈良県の食材を積極的に使用されていること。地産地消の響きは素晴らしい。そしてもちろんですが、揚げたての天ぷらは素晴らしいのに決まってますよね。あのサクサク感なんてもう…😍

 

と、今回いか様の食したのは田舎ざる一品(天ぷらはオプションですw)で、いつも2品食べるのに珍しいと自分でも思っているんですが、これには訳があって、同行した母ちゃんが、お店到着前にちょっと胃の具合が悪くなってたみたいで「あんまり食べれないかも…」とも言ってたし多分蕎麦頼んでも全部食べ切れんやろなぁ、と思い、それを想定して今回は1品だけの注文にしました。

ちなみに母ちゃんは、実は公式には9月からの提供予定だった

すだち蕎麦(季節限定)

「すだち蕎麦」が今回先行してメニューにあったので注文しましたが、やはり3割ほど食べきれないってことで、残りをいか様が頂くことになりました。これで結果的に2品頂いたことにはなりますねw

ちなみにこのすだち蕎麦、あ、いか様個人は自分のポリシーで全くと言っていいほどすだち蕎麦は食べません。なので今回生まれて初めてすだち蕎麦なるものを頂くことになりましたが、過去に食べたことがないので比較できようもなく… しかし直感的感覚で言うと、思っていたほどスダチスダチしておらず(勿論すだちの風味と酸味はしっかりとありますが)、非常に口にしやすく飲みやすい蕎麦つゆだったのは確かです。程よい酸味とすだち風味と、やや甘めの蕎麦つゆベースが相まり、思ってた以上に感激はしました。冷蕎麦ベースなので蕎麦切りも腰砕けになることもなく、今回のこの感覚がすだち蕎麦の(いか様の中での)ベースになるんだろうな…と思いながら母ちゃんが残したすだち蕎麦を頂きました。(^^ゞ

 

ということで、2回目の再訪、十分満足できました。また今度、母ちゃんの胃の具合がばっちりな状態で、春の山菜狙って再訪したいと思います(^^)

 

はい、ところで恒例の駐車事情です。

矢的庵さんの目の前に、他の店舗と共用の駐車場があります。

https://goo.gl/maps/scrsysENGvi2zA1v6

目算ですが10台ぐらいは駐車可能なんですが、この駐車場、ちょっと気をつけないといけないのが、駐車場出入口が急坂になっていること。

ちなみにいか様、初回訪問時はこのことを知らずに現愛車・黒坊主Ⅱ世号でやってきましたが、黒坊主Ⅱ世号は日産C26セレナハイウェイスターなんですが、

正面から駐車場に進入するとこの最低地上高(地面と車体の間の一番短いポイント)でもリップスポイラーの底をガリガリっと擦ってしまいます(汗) ハイウェイスターはエアロ仕様みたいなもんで、たかだかミニバンのエアロ仕様と言えどこの駐車場の急坂ではスポイラーの底が大根おろし状態に😱 エアロとか関係ない一般的なクルマなら問題はないと思いますが、とにかく

  • 車高の低いクルマ
  • 最低地上高の低いクルマ
  • エアロ仕様なクルマ
  • 前方オーバーハングの長いクルマ

は正面から突っ込むとほぼ間違いなくフロントバンパー・スポイラーの底面を擦るハメに会います。退出時も全く同じです。よってこの駐車場に駐車する場合は、後方侵入・後方退出、いわゆる「バックで進入してバックで出ていく」こと必須です。これ重要ポイントです。まあなんとなくですけど、エアロ系のクルマ乗るような人ならバック進入退出はそんなに苦じゃないとは思いますが、周辺の道幅とか徒歩者を含めた交通量を考慮すると案外運転技術を求められることになるので、そこだけは忘れないでください。

あと、店舗周辺は世界遺産にも登録されている観光地かつ、春先には所謂「千本桜」で有名な桜の名所となります。このあたり、特に店舗周辺は春先のこの季節は道交法上の進路指定が変わってきます。動画のはじめの方でもお知らせしていますが、店舗に向かう直前の道路では、春先は一方通行規制が入ります。今回は夏の終わりの時期でしたので、写真右方向へ進むんですが、

となっていますが、春先は、

となります。よく見ると、「進入禁止」の道路標識があります。調べてみると、

みたいです。ほぼ間違いなく、毎年4月中の概ね日中は写真右方向へは進入できず、大きく迂回することになります。googleマップ上では春先のこの交通規制がそのまま掲載

されてしまっている(令和4年9月28日現在確認済み)ので注意してください。繰り返し言うと、4月中はクルマでは最短で行けず、迂回しないと店(の駐車場)には辿り着けないということです。あとは各自、調べてくださいm(_ _)m

以上。

 

「矢的庵」主観的評価
★★★★★★★☆☆☆
(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)

 

 


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