訪問日:令和4年9月30日(金) 11:30
天 候:晴れ
気 温:25℃
湿 度:5%
URL:https://teuchisoba-murata.net/
電 話:0725-56-5060
所在地:大阪府和泉市伏屋町5-2-19
https://goo.gl/maps/ShAX3LgCh1LnEDmUA
平日の訪問でかつ公式開店時間の11:30前に到着しましたが既に満席になっていました。後で訊くと、毎日開店前から何人も待っているので用意が整う日は15分ほど早めに店を開けられるそうです。
こちらのお店は、「福井県認証 福井県産蕎麦使用店」のお店で、
恐らくほぼ常時、大野在来を使用されています。大野在来と言えば西日本屈指の素晴らしい在来品種。期待に胸膨らんで仕方がありません(^^)
メニューは様々ありましたが、
今回はシンプルにざるそばを頂きました。但し2斤ですが(^^ゞ 本当なら鴨汁蕎麦も食べたかったんですが、今朝、朝食をちょっと多めに食べてしまってお腹が…っておいおい、蕎麦食べに行く日に、朝食をがっつり食べてどないすんの?www
というわけで今日はざるそばのみです。じゃ早速頂きましょう~
ざるそば(2斤) |
------ 蕎麦切り ------------------
大野在来を二八で打たれてきます。口当たりはツルッと爽快。噛むと在来特有の野生感ある香ばしい風味が立ち込めます。但し今回、端境期の蕎麦でしたのでいくら大野在来が香り豊かとは言え少し香りのパンチは弱めでした(それでも一般的な蕎麦よりは香り高いですが…)。
食感はモチっと感が目立っていました。弾力は5段階中3段階ぐらいのイメージです。在来種の香りと食感、何とか楽しめました。
------ 蕎麦つゆ ------------------
かなり濃厚濃口な塩梅のかえしに節系出汁が前面に出る蕎麦つゆでした。相当なパンチ力あります。特にかえしに使われている醤油の個性が非常に強くて、一体どこのどんな醤油を使われているのか気になって仕方ありません。是非知りたい… それぐらい個性の強いものでした。
------ 薬味 ------------------
青葱、大根おろし、そして珍しく鶏卵がありました。青葱は少し強めの香りを放っていましたが、蕎麦切りが十分に個性的なので葱自体は見事な脇役になっていました。大根おろしはほんの少しだけ微細な苦味があり、これが却って全体を引き締める特徴的な風味の大根おろしでした。
そして鶏卵ですが… これは薬味と言っていいのか…薬味と言えば薬味ですが、鶏卵はかなり蕎麦切りや蕎麦つゆの個性を変えてしまいますので、それを理解してあえて楽しんでみました。が、やはり想像通りの風味に変わってしまいました。鶏卵は不要かなと思います。
------ 蕎麦湯 ------------------
ストレート型の蕎麦湯ですがかなりトロミがあり白濁としています。ここで失敗したのは鶏卵入れてしまってるんですよね…まあ自分で入れてしまったのでどうしようも無いんですが、仮に鶏卵の無い状態でしたら、濃厚な蕎麦つゆと蕎麦湯の香りもマッチしていたんだなと考えます。蕎麦湯自体の香りを事前に確認していたので恐らく間違いないとは思います。
このお店は、「釜揚げ蕎麦」推しのお店です。
釜揚げ蕎麦言うたらご覧のように蕎麦切りをあっつあつのお湯にくぐらせて食す、いわゆる「敦盛」の蕎麦です。敦盛ならあっつあつになった蕎麦切りをあっつあつの蕎麦つゆで頂いちゃう訳なんですが、この場合、鶏卵がかなり豪華感を上げるのに貢献します。敦盛ならいいんですが、今回いか様が食したのは「ざるそば」でして、これは言わずもがな冷たく締めた蕎麦切りを冷たい蕎麦つゆで頂きます。考え方、嗜好、蕎麦食文化は様々ですが、いか様は敦盛の鶏卵は良好なマッチングがあると思いますが、ざるそばには鶏卵はマッチしないと思っています。そうです、「個人的には」そう思います。
いやでも、出石蕎麦なんか冷たい皿蕎麦に、薬味に鶏卵あるやんか。ってなるんですけど、それはそれ。出石蕎麦は「そういう」ものだという理解をしているので違和感はないんです。考え方の問題ですねこれ。
お店自体が釜揚げ蕎麦推しなので、写真を見てもわかるように釜揚げ蕎麦の薬味に鶏卵があります。その勢いなのかな… まあ今回ざるそばにも鶏卵がついてきた訳です。
まあ、今回は、はじめっから見た時に薬味に鶏卵があったのはわかっていたので、その時に鶏卵いりませんよ~って返却しておけばよかったんですが、ついうっかりw しかも今回は2斤注文しちゃったんで、蕎麦切りに余裕あるし、えーいこの際鶏卵も使っちゃえ!って言葉が何故か頭をよぎったり… 結果、蕎麦湯頂く時に違和感を覚えちゃったわけでして…
なお誤解のないようにお伝えしますが、むら田さんが悪い・おかしい、ってことじゃないんですよ。これがこのお店の味・お店のスタイルなんですから。今回はいか様の食べ方・嗜好の問題で、自分で勝手にまとまらずに食べちゃったんで、あくまでいか様の個人的な失態ちゃ失態ですね。
またこれだけは強くアピールしておくと、やはりむら田さんの蕎麦自体はハイクオリティです。端境期の二八の蕎麦食べても強烈なパンチ力のある蕎麦だったので、なんやかんや語ってきましたがむら田さんは再訪することにします。次回行くときは、釜揚げ蕎麦を食べるか、鶏卵なしのざるそばを食べるかどちらかにします。
で、いつもの駐車事情のお話です。
このお店は敷地内に駐車スペースがふんだんにあり(MAX15台は駐車可能かと)、
駐車には困らないと思いますが、開店直後からほぼ満車になってしまうぐらいの人気店のようなので、クルマで来られる時はやはり早めに来るのが理想的でしょう。平日でも開店時間前から満席になるぐらい人が集まってくるので、特に休日などは、公称の開店時間より少なくとも30分前にやってこないと、いきなり「待ち」になる可能性が高いのでご注意ください。
「手打そば むら田」主観的評価
★★★★★★☆☆☆☆
(本格的蕎麦店として標準レベル以上)
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