訪問日:令和5年3月19日(日) 11:05
天 候:晴れ
気 温:11℃
湿 度:43%
URL:なし
電 話:090-3033-4966
所在地:滋賀県甲賀市信楽町長野204
https://goo.gl/maps/HLSKjLi5Uu2Um27o6
今回の山久さんで、いか様蕎麦探訪100店目を達成しました!ヽ(=´▽`=)ノワーイ
蕎麦探訪100店達成
おめー\(^o^)/バンザーイ
って自分でおめでとうとか言ってもなぁwww
とは言えそれでも100店というのはそれ相当の手間暇かかってたわけで。記録を辿ってみると、「記録上」は平成25年(2013年)に遡るわけで現時点でちょうど10年です。けど、意識して意図的に蕎麦探訪を始めたのは平成28年(2016)からなので、事実上は7年かけてたようなものですね。
ちなみに関西・近畿圏と隣接地域を含めて少なくともいか様がマークしていて未訪問の蕎麦店さんは、他にも450店以上あります。全数把握しているわけではないので実際の店舗数はもっと多いはずで、恐らく700店以上は残っていると思われます。これまでのペースで言うと7年で100店なので、理論計算上全数制覇まであと49年かかりますね。
命尽きとるわ!ヽ( ´ー`)ノ
そう考えたら、生まれた時から蕎麦探訪しておくべきだった… 来世でも蕎麦探訪は続けていきたいと考える所存です。
…まあ実際は目指せ300店ぐらい。このあたりを目標に今後も蕎麦探訪を続けていきますので、今後もお引き立ての程宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
さて、本題の蕎麦探訪記録に戻ります。
そば処山久さん、信楽高原鐵道「信楽駅」駅前にある蕎麦店で、駅前はひっきりなしの往来があります。その流れでお店にも来客がひっきりなしで、とても賑やかなお店となっています。店に入ると左手側で店主さんが手際よく蕎麦を打たれています。店員さんもお忙しい雰囲気ですが、繁忙に負けていません。とても活気よく動かれています。
ちなみに店主さん、以前は某スポーツ用品メーカーで某有名野球選手のバットを作っていたバット職人さんだったということらしくて、
店内にはその辺りを彷彿させる写真が飾られていました。まあ詳しくは「そば処山久 甲賀市」等でググれば山ほど情報は出てきます。個人的に興味を惹かれたのはその後の逸話で、バット職人を引退されてからバットつくりのノウハウを活かしてアオダモの木を使った麺棒を作ったところこれが好評だったそうで、下記のリンク先を見る限りでは、翁達磨の高橋邦弘氏、桐屋の唐橋宏氏、会津磐梯そば道場の長谷川徹氏などの蕎麦打ちの巨匠達もご愛好されているとのことらしいです。
バットが麺棒に変わり、使う人も一流野球選手から蕎麦打ちの匠に変わった、というところが本当にすごいですね。一人の職人の魂は、形を変えても各界に受け継がれるという… そして繋がる・繋げる力を持っているという。まさに「魂」そのもの。ちなみに現在、麺棒の販売は終了しているそうですが、ということはもう麺棒制作はしていらっしゃらないという理解でいいのかな。しかし現在は「打つ」ことに魂を注いでいらっしゃるのでしょう、そう、蕎麦を打つ、ということに(^^)
なんだかそんな魂の一角の蕎麦を頂けるなんて、ありがたいお話です。ではお店に入らせて頂きましょう。
みなさんこっち向いてますが、いやいや察してくださいw
ちょうどその店主さんが蕎麦を打たれていました。すごい力強いオーラを感じます。店内は野球関係の写真、色紙、Tシャツが掲示されていました。あ、いか様は実は野球はあんまりわからなくって…イチロー氏や落合氏ぐらいならわかりますが、以外はてんで(^^ゞ 多分結構有名な選手関係の逸品なのでしょう、ね。ちなみに席数ですが、
あかん、すごい視線を感じるwww
写真は全容じゃありませんが、なんせ4人座敷✕3、2人テーブル✕2、カウンター(3人)✕1で、全席数19席あります。冒頭でもお伝えしましたが、観光地で立地の良い場所の店舗なのでひっきりなしに人が現れます。このお店に来ることを前提に信楽界隈に来られるのであれば、店舗開店前から開店を待ってお店に入るスタンスをお勧めします。
ささ、注文しましょうか。
メニューは至ってシンプルです。そうです、蕎麦屋は本来こうあるべきです。あれこれメニューを増やすことは否定しませんが、いか様的には多いメニューは芯(心)がない、と感じてしまいます。これぐらいでいいんです!(^^)
とうわけで迷うこと無く、ざるそば特盛を頂くことにしました。同行の母は温かいしいたけそばをご注文です。
それでは、蕎麦を待ちましょう。
てか、めちゃ早くって10分ぐらいで着弾です。
ざるそば(特盛) |
------ 蕎麦切り ------------------
なんと店主さん直々に蕎麦を持ってきて頂きました。ありがとうございます!m(_ _)m
はい、では蕎麦の話。山久さんでは、福井県美山産(美山在来)の蕎麦をご使用され、挽きぐるみにして二八で打たれているそうです。調べてみると、美山産は「南宮地在来種(早生)」と「美山在来種(晩生)」があるようですが、どちらをご使用されているのかまでは確認していません。
余談話ですが、メニュー写真では蕎麦切りの上に刻み海苔が乗っかった「ざるそば」でしたが、実際出てきたのは刻み海苔のない「もりそば」でした。あ、これ俗定義上のお話です。歴史的背景はあるんですが、この、「ざる」と「もり」の違いの解釈ってどうも受け入れ難いものがあって… 海苔のあるなしでざるともりが変わるってのもどうも直感的じゃなく。笊の上に蕎麦切りがありゃ「ざるそば」、笊じゃない陶器などの器に乗ってりゃ「もりそば」、蒸籠に乗ってりゃ「せいろそば」でいいやんかwww 器の差が呼称の差、というのが一番理に適った解釈だと思うんですけどね。余談でした(^^ゞ 個人的には刻み海苔がなくて良かったです。海苔は美味しいし風味豊かですが、海苔の風味は確実に蕎麦の風味と喧嘩しますので。
蕎麦切りは薄灰色で太さはちょうど切りべら二十三より少し太いぐらいかと思います。水切りは良好で、提供されたら早く食べないと蕎麦切り同士が引っ付いてしまうのでご注意下さい。リップタッチは蕎麦切り残留の水分の具合によって変わりますが、提供間もなくはツルツルと唇を通過していきます。
季節にも寄るのかも知れませんが、3月に食す美山在来は思いのほか蕎麦の香りはシンプルです。が、在来パワーでしょうか、しっかりと蕎麦を食べている気にさせてくれる香りがあります。噛み始めると腰の強さに驚かされます。そして弾力性も豊富。咀嚼を続けるとモッチモチに変わっていきます。そしてゴクッと飲み込む。食べた感非常に豊富な蕎麦切りです。
------ 蕎麦つゆ ------------------
簡単に言うと関西系の甘口濃厚です。出汁とかえしは程よく分離感があり、それぞれの特徴が分かりやすい蕎麦つゆだと思います。そして最も特徴的だったのは、出汁に椎茸を使われていること。個性的な蕎麦つゆが好みな方には堪らない蕎麦つゆではないでしょうか。しいたけ出汁の蕎麦つゆは稀に見ますが、以前某店で口にした椎茸出汁よりも洗練感はありました。
------ 薬味 ----------------------
青葱と山葵。青葱は香り過ぎず、しかし葱の個性・香りがしっかりと生きた青葱です。蕎麦切りの香りを負かさず、蕎麦つゆともよくマッチしています。
山葵は手すり下ろしで、まろやかな口当たりとまろやかな辛味。優しく刺激する山葵と言ったところでしょう。
------ 蕎麦湯 --------------------
ストレート型の蕎麦湯。蕎麦提供時に同時に持ってこられます。
やや透明感のある白濁系で、比較的サラサラとしています。蕎麦の残り香は仄かですが、蕎麦つゆと合わせると蕎麦つゆをとても柔らかくさせ、飲むと気持ちをホッとさせる能力を持っています。純粋な蕎麦湯のなせる技だと考えます。
店主さん情報は調べるといくらでも出てくるので割愛しますが、直接お話するととても気が良く優しいオーラを放ちつつ、お元気な方という印象を持ちました。店主さんのお人柄だけでも蕎麦が上質になる気がします。仲居の奥様?も各所口コミの内容とは違う親切なお方で、お忙しいのにも関わらずいか様の質問に懸命に応じようとされていました。その節は一瞬手を止めてしまい申し訳ありませんでした。m(_ _)m
総じて素晴らしいお店だと感じました。またぜひお伺いさせてもらいたいと思います。
はいさて、例によって駐車事情のお話です。
店舗の駐車場はありませんが、店舗西方向徒歩5分ぐらいの場所に、公共の無料観光駐車場があります。
https://goo.gl/maps/tCvmbFU56tdCndcw9
地図上では店まで結構距離があるように見えますが、実際直線距離でざっくり240mぐらいなので、徒歩で5分も掛かりません。自家用車で行く際は、必ずここに駐車するようにしましょう。何台駐車可能かわからないぐらい多数駐車できます。おまけにキレイなトイレまであります。
なお右上の「ここは✕」の駐車場は信楽高原鐵道利用者専用の駐車場なので、ここに停めてはいけません。
では今回はここでおしまいです。
また次回の蕎麦探訪でお会いしましょう~\(^o^)/~~~
「そば処 山久」主観的評価
★★★★★★★☆☆☆
(何度でも行きたくなる素晴らしい蕎麦店)
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